( ´_ゝ`)旅描く藝術家のようです(´<_` )

10 :5レスだ!名無しさん :2013/09/27(金) 00:27:02 ID:WKzZbnUU0
長い瞬きが終わった時には。




(´<_` )



どうやらとうに兄者は枷からの脱出に成功していたようだ。

11 :5レスだ!名無しさん :2013/09/27(金) 00:27:39 ID:phV65E3o0
(´<_` )『もしもし、モラか』

『もしもし、兄者捕まえた?』

(´<_` )『ああ…だけど…また…逃げられた』

『あー、やっぱり』

笑いながらモラは応えた。

『まあ、値段交渉とか展示会の日程の方はこっちで進めとく。逐次そっちにもメールしとくからそっちは兄者の捕獲の方がんばれ』

(´<_` )『ああ。すまないな、迷惑かけて』

そう、悪いのは全て脱走する兄者であって完徹ができなくてうっかりするとすぐ夢の世界に行ってしまう俺では無い。

電話を切り、ホテルの壁を見れば折角の真っ白な壁に絵の具でベットリと絵が描かれていた。

(´<_` )「うわぁ…何万かかるんだろ…」

俺は修理費のことを思うと溜息が出た。
まあ兄者の金から出すけど。

12 :5レスだ!名無しさん :2013/09/27(金) 00:29:41 ID:WKzZbnUU0
兄者は生まれてきた時にどう頭を打ったのやら

病的に無口で
病的に行動力があり
病的に藝術的才能があった

兄者はその病的な行動力で国外逃亡を何度も繰り返している。

手がかりは毎回残して行く絵。今回はこの壁に残った絵だけだ。

赤い太陽に
白い橋に
緑の芝生、
白のテーブルには
赤いドレスの貴婦人が
エメラルドの指輪をはめて
真珠のネックレスをつけて
ルビーのイヤリング
そして赤ワイン片手に料理を待っているようだった。

(´<_` )「どこだよ…」

政経選択者だった俺にはこの景色がどこぞのものかはわからない。

こうしてまた、まだエスカルゴも食べてないうちにまた別国に旅立つのことになってしまった。

13 :5レスだ!名無しさん :2013/09/27(金) 00:30:57 ID:WKzZbnUU0
ーーー
ーー


なんとか解き明かしてその場所に向かう。

( ´_ゝ`)モグモグ

(´<_` )「お、見つけた」

( ´_ゝ`)

無表情でこちらを向くとすぐに兄者は川の方を向いて座ってしまった。俺は隣に座る。ついでにイラつくから頭を小突く。

(´<_`# )「勝手にあっちこっち行くんじゃねーよバーカ」

( ´,_ゝ`)

でも兄者は笑っていた。

サラサラと流れる川の音。

( -_ゝ-)(´<_` )

兄者が目をつぶる。

( -_ゝ-)(-<_- )

目をつぶると目が見えない分よく水の音が聞こえてとても清々しい。

14 :5レスだ!名無しさん :2013/09/27(金) 00:32:17 ID:WKzZbnUU0
(-<_- )

(´<_` )パチ




( ゚<_ ゚;)


芝生の上におかれたキャンバスには赤い太陽、黄色いビール、黒のソーセージ。
背景には超高速で駆け抜ける赤黒黄色の車の数々が描かれていた。

パスタもピザも食えないうちから俺はまた、別の国に行かなくてはいけないようだ。

旅描く藝術家の為に。

( ´_ゝ`)旅描く藝術家のようです(´<_` )


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