終末の嘘のようです 0.0エピローグ

202 :名無しさん :2018/08/30(木) 18:19:38 ID:ZQwN9yT60


0.0エピローグ



「このお話はこれで終わりなんですか?結末はどうなったんです?」

「どんな結末になったと思いますか?」

男の子は私の問いに、小さく首を傾げた。

( ><)「うーん、うーん、兄弟が隕石を壊して助かるのは無理な気がするんです」

「あら」

( ><)「え?」

「そう思いますか?」

私が意外そうな声を出すと、男の子は不思議そうな顔をする。
『当たり前だ』と言わんばかりの顔。

( ><)「人間がバットで隕石壊すなんて無理に決まってるんです!」

「じゃあ、隕石の軌道は実はギリギリで逸れて人々は助かった、とかどうでしょう」

( ><)「えーそれじゃ死んじゃった人達は損です」

「ええ、『助かる」と信じてた人だけが生き残った」

203 :名無しさん :2018/08/30(木) 18:20:38 ID:ZQwN9yT60


「ええ、『助かる」と信じてた人だけが生き残った」

( ><)「…変なお話なんです」

「…そうですね。私がお話を作るとしたら、『地球は助かった。けれど数年後また、危機は訪れた』という風にしますね」

( ><)「救いがないです…」

「そうですかね。また誰かが『助かる』と信じていれば。ヒーローが現れるかもしれませんよ」

( ><)「……」

( ><)「ねぇ、今、どんな状況ですか?」

『今ですか?…とても大きくて丸い月が、出ていますよ」

( ><)「…そうですか」

( ><)「見えなくて、良かった」

204 :名無しさん :2018/08/30(木) 18:21:36 ID:ZQwN9yT60



「ああ、もうそろそろ時間みたい」





『丸くて大きな月』は手が届きそうなほど近い。
私の髪を結ぶ髪飾りが、光を反射してキラキラ光る。

いつかの天の川のような色。綺麗だと、星空のようだと褒めてもらった色。

目を瞑る。

これは嘘つきたちの話。

さて私は、どんな嘘を ついた?








(終)




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