【感想】(‘_L’)箱詰めプロフェッショナルのようです

           _
  ξ゚⊿゚)ξ   [_]   (^ω^ )

         \パカッ/
           _  _
ビクξ;゚⊿゚)ξそ |_| Σ(^ω^;)ーン


         \ヒョコッ/

           (‘_L’)゛
  ξ;゚⊿゚)ξ   |_|   (゚ω゚;)


(;゚ω゚)「お」

ξ;゚⊿゚)ξ「お」

(;゚ω゚)ξ;゚⊿゚)ξ「オッサンでてきたあああああああ!!!」


(‘_L’)箱詰めプロフェッショナルのようです(青空ホライゾン)




執事が欲しいなぁなんて思ったことはありませんか?
毎日毎食絶品料理を振る舞ってくれたり、外出している間はお掃除洗濯、洗い物に風呂掃除など家事の全てをまかなってくれ、
その他自分ができないことの一切を、代わりに難なくこなしてくれる……。

そんな人材がここにいます。
彼、フィレンクトは万能なる執事……否、彼は自分をこう名乗ります。

『プロフェッショナル』と。


会話形式の一話完結型、全8話で完結しているこのお話。
テンションにあまり波がなく、ポンポンと一定のリズムで進行する日常系・コメディー系の作品になっております。
総合などでこの作品がオススメされるのを見たことはないのですが、
なるほど例えば「ギャグ作品で何かオススメないか」と聞かれれば、果たしてこれをギャグ作品だと大胆にも言いきってしまっていいのか?と、思い止まってしまうところでありますし、
日常系という単色のジャンルなら他にも面白いものがいっぱい挙げられちゃいます。

つまるところ、不思議日常コメディーというジャンルが適当だと思われるのですが、しかし随所でクスッと笑わされ、ほのぼのとした気分にさせられるこのお話は、私の大好きな作品の内の一つです。
表情豊かなキャラクターたちが魅力ですよ。



<ほとんど一話目だけネタバレ要素があるけど、基本的に作品紹介になってます!気兼ねなくどうぞ!>



さて、いきなりオッサンが箱詰めされて宅配されてきます。
これはこれである意味小包爆弾だと思うんだけど、この時点でとっても興味を引かれますよね。

箱から\ヒョコッ/と頭を出すこの小型のAAがとっても可愛らしい。
このお話においてこの小型AAを使うという選択は超絶ベストマッチしてると思います。
後からもちょいちょい小型AAや一行AAが出てくるんだけど、その表現、表情がさりげなく本筋の面白さに加味されています。


1話前半から引用
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(‘_L’)「……ふぅ」


と(;゚ω゚)「ツーン! 下がってるお! ここは僕に任せて、ツンは! ツンは!」

ξ;⊿;)ξ「イヤァア! ブーンっ!」


(‘_L’)つ□「あっ、申し遅れました。私こういうのもので」

( ^ω^)つ□「これはご丁寧にどうも……私今名刺の持ち合わせがございませんで……」

( ゚ω゚)「じゃねーお! ついリーマンの性が!」

(‘_L’)「私、日本プロフェッショナル協会から派遣されました。フィレンクトと申します」

( ^ω^)「ようです商社営業課の内藤ホライゾンと申します。よろしくお願いいたしますお」

ξ;゚⊿゚)ξ「ブーン、しっかり! 気をしっかり持って!」

( ^ω^)「あっ」

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まるで殺人犯と向かい合っているかのような内藤夫妻のこの最初の取り乱し様。
なのに名刺を差し出された途端に相手のペースに順応してしまっているブーン。
これにはちょっと口元が弛みましたww
ブーンとツンがこんな調子のカップルだと、不思議と安心感が生まれちゃいます。


『日本プロフェッショナル協会』
なんかよくわからんけど凄そうなこの名前と、フィレンクトのなんかとてもデキそうな人オーラにより、
びっくり箱よろしくいきなり箱から飛び出してくる変な派遣サービスも不思議と不信感がそれほどでもない。
ブーンの親父に聞くところから察すると、どうやら飯も作ってくれるし洗濯物もしてくれるらしい。
しかもクーリングオフが可能の充実保障。
こんな礼儀正しく真面目そうなフィレンクトさんなら一家にお一人大歓迎さ!と思ったら。


1話後半から引用
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(‘_L’)「このマンションの隣の部屋を借りましたので、何かありましたらこちらの番号に電話を」

ξ゚⊿゚)ξ「隣? 隣はひきこもりの大学生が住んでいたはずだけど」

(‘_L’)「ルームシェアを頼んだら快くOKしていただきました」


―昨日―


ピンポーン♪

(-_-)「新聞なら取りません……帰って……」

(‘_L’)「失礼いたします私日本プロフェッショナル協会派遣員フィレンクトと申します
     翌日よりここのお隣の内藤様のお宅に派遣されることになりましてそのため
     新居をこちらに移す事を考えておりますので即刻部屋を明け渡してください」

(;-_-)「えっ?」

(‘_L’)「……とはいえ、ひきこもり大学生にも家は必要でしょう」

(;-_-)(び、びっくりした。冗談か……変な人……)

(‘_L’)つг チャキッ

(-_-)


(‘_L’)つг「ルームシェアしていただけますね?」

(;-_-)「え、これモデルガンd」

(--_-) パンッ

(т-_-) タリッ

(‘_L’)つг~ シュウウウウウウ

(‘_L’)「ルームシェア、していただけますよね」

(‘_L’)「ね?」

(т-_-)「ぜひ」

~~~~~~~~~~


裏では法律もクソもない非道な強制執行が隣人を襲っているというハードさ。
読み進めればわかってきますが、このフィレンクトのキャラの印象深さはかなりのものになってます。
他作品では名脇役で留まっているフィレンクトというAAの自由な使い方も、この作品の面白さに一役買ってるんだと思いますね。


まあこんな感じで、物語は新婚の内藤夫妻とプロフェッショナルなフィレンクトを中心に、隣人たちを巻き込んでコミカルに進行していきます。
スーパーのタイムセールで死闘を繰り広げたり、家に忘れた書類を会社まで届けに行ったり、近隣トラブルを解決したり……8話の内で色んなことが起こります。


2話以降に進むと、上で言ったようにAAの表現力が本領を発揮してきていて、登場人物たちの表情がコロコロ変わっていく。
汗をかいたり頬を染めたりはもちろん、細かいところで眉毛が上がっていたり、頭から血を流したりあの人の鼻がとんでもねえ事になったり……注意して見てみるのも一興なのかなと。
思うに、この作品ではAAの素の表情(テンプレに載っている表情)のまま会話していることが、他作品よりかなり少なめなのではないか。
大型AAを駆使しなくとも、目で見て楽しむ作品を作ることができる証明になっている、代表的な作品になっているのじゃないかなと思うのです。


ちなみに、好きなキャラはフィレンクトはもちろんそうなんですけど、次いでヒッキーが輝いてますね。
引きこもりのくせにいいキャラしてます。


この文の冒頭でテンションに波がないと言いましたが、これは決して水準が低いという意味じゃありませんよ。
読めば笑える見れば笑える、そんな楽しい不思議でプロフェッショナルな日常コメディー。
あなたもブーン系を極めんとする者ならば、是非読んでみてはいかがだろうか。