【感想】( ^ω^)文戟のブーンのようです(第六回品評会)



( ^ω^)文戟のブーンのようです[4ページ目]より
ブーン系小説創作板(ファイナル)


急ぎの用です

1レス目から間の取り方が抜群ですね。
無言のAAの配置が上手い。


>( ^ω^)y- そんなアタッシュケースを二つも持って……

>┗─y('A`) ふ、そうだな……

>( ^ω^)y-

>┗─y('A`)

>( ^ω^)y-

>( ^ω^)y- いえ何、つい先刻、仕事先に電話が来ましてね


沈黙を置くことで進行時間をリアルに表し、物語のスピードと読者が読むスピードを同期させる。
( ^ω^)と('A`)の無言の後、さらにもう一度( ^ω^)の無言AAを挟んだのがとてもよく、
ここで「事情を話すべきか、この男は信用に値する男か、いやそもそもそんな大げさな話でもなかったか」
といった逡巡する様を想像する余地を与えてくれる。


最初に3人の人物を出しておきながら2レス目まで(´・ω・`)に全くスポットを当てなかったのもよくて、
例えば上の無言の間に(´・ω・`)のAAを挟むことだってできたはずだが、
それでは謎の3人目としてそこにいるだけになってしまい、情報が錯綜してしまっただろう。
一つ一つ状況を理解させようという配慮があって、スカッと読み込めました。
加えてテンポも軽快で、いい話っぽそうだったのに無賃乗車という状況も面白く、一瞬で心つかまれてしまった。


一場面ごとに、どう状況を打破していくんだろうというワクワクがあり、時にそんなのありかよとギャグらしく、
かと思えば頭を使った上豪胆にクリアしていくこれは、まるでアクションゲームのボスラッシュ。
どのステージもほどよく短く、またスッキリと決着してくれるのでダレることは一切無かった。
幕間の会話シーンもよい。計2回あるこれはますます相棒としての結束を強めていく結果に繋がっている。


利害の一致が理由でしかなかった、お互いの名前さえ知らないコンビの別れ際は胸がすくほど痛快で……、やっぱこうでなくっちゃ。

最序盤の期待を最後の最後まで裏切らない面白さ。
ラストのドクオの一服と同時につい、ニヤけてしまいますね。






最強スパイ大作戦!
オペレーション:トモダチンコ のようです


ブーニーと大佐の合言葉に関してのやりとりがまず面白い。
ブーニーが言いたいことは分かってるのにそれをあえて受け流して上司然とした対応を取る大佐と、
さらにそれを無視して例え話を続けるブーニー。
本作はお笑いのコント並みに掛け合いが早くて、笑いを次々と誘ってくるから終始ニヤニヤして読んでいける。

一番ツボだったのがこの後すぐのここ。


>ξ*゚⊿゚)ξ ブサ×デブ……ニッチだけど良いものよね……

>川*゚ -゚) ツン。お前は私の最高の相棒《バディ》だ……

>ξ゚⊿゚)ξbグッ

>川 ゚ -゚)bグッ


まさかチンコとウンコがたった今タッグを組まんとするその隣で、
既に最高に絆された相棒《バディ》同士がいるとは思わなかった。
ていうかここで使ってくるのかよ、お題。
マジで不意打ちすぎて噴いちまった。同時に、やられた、と思ったね。
別に絶対に笑うまいと身構えて臨んでるわけじゃないのに、この妙な敗北感はなんなんだろうね。
スパーンと眉間を撃ち抜かれたような敏腕の業を感じました。



>(※尚、本作中において上記の設定は一切活用されない)

この文。これは面白いし、ありがたかったし、上手いなと思います。
直前に出てきた長い設定も、ギャグのひとつとは分かっていても
どこかで活用してくるんじゃないかという期待が生まれて、ズルズル引っ張ってしまうことになっていたと思う。
それをスパッと断ち切るこの一文の優れているところは、「いや活用されないんかーい」と自分自身でツッコめること。
マシンガンのようにツッコミを入れる( ^ω^)を見てるだけでも十分楽しいところに、
さらに視聴者参加までさりげなく施すエンターテイメント性は実に巧みだ。


終盤は駆け足でちょいとやっつけの感じがしなくもないが、良くオチていると思う。
ほんの数分を最大限生かして笑わせてくれる本作はお笑いのプロのコントと重なる、大変質の高いものだったと思います。