【感想】( ^ω^)文戟のブーンのようです(第四回品評会)




( ^ω^)文戟のブーンのようです[3ページ目]より
ブーン系小説創作板(ファイナル)





(´・_ゝ・`)Strawberry On The――のようです(//、`*川


この物語は短編でやるのがベストだろうと思う、そして非常に上手くキッチリまとめ上げている。

美食人形の感情を味覚で表現させたのが良く、また彼女が食に特化したロボットである設定だからこそそれに説得力があり、
「苦い」「しょっぱい」では足りない情報は自然と読者に補完させる。


終盤、デミタスが全てを理解して帰ってきたシーン、
「何故」も「どうして」も全てわかっているからこそ、平静を装って静かに席に着くのがとても哀れで、しかしそこに愛を感じることができる。

「美味しい」を、記憶装置よりももっと奥深い場所に刻み込むように「もっと」を繰り返すその度に、
彼女が生きた人間として血を通わせていく錯覚を見せられた。


お話としては王道をゆく王道。
そのままでも美味いホールケーキを巧みにデコレーションして見事自分の物へと昇華させた、素晴らしい作品でした。






超銀河的宇宙グルメ・レポートのようです


>(;-@∀@) 「ばかな、なんて恥知らずなやつだ! 脈が無いなら死んでるべきだろ!」


噴き出したわ。なんとひどい。
5人の馬鹿げた軽妙なやりとりがとても心地よく、落ち着いた一本調子の地の文がさらにそれを賑やかせる。

ちぎっては投げるように「超銀河的」が投げ売りされればこれがますますチープな言葉に聞こえ、
壮大な宇宙空間がボロアパートの四畳半に思えてくる、そんな阿保らしさが魅力だ。

アサピーのキャラ、発言に許可を求めたり、あとは毒魚の登場AAなどが好き。


「食」というテーマを実直に扱ってきたかと思ったら後半で穿った捉え方をする……。
二重に食を堪能できた良い作品だった。






カゲクイのようです


風呂敷を広げた割には回収がイマイチかな、といった印象。終わり方があっさりしすぎた。

オランウータンの説明で、「殆どが草食だが稀に肉食を好む」という話は終盤のツンとデレの種明かしのシーンに重なるものがあるものの、
「殺しを重ねると顔が大きくなる」というところまでの繋がりが薄い。

中盤にて晩御飯を嗜むシーンがあり、「食」のお題を一応で消化させておいて、最後の展開を悟らせないギミックは上手いと思うが、
お題という前提条件を無視してこの短編を見たときにどうしてもそこが蛇足になってしまう。



ハイエナ記者を雀に照らし合わせて追い払う比喩表現が良い。
御影遷しではその情景描写に冷たい緊張感があり、身を引き締めさせられた。

ラストのカゲクイの説明書きでの締めくくりがそのままニュッの最後を描いているようで、
共存ではなくこちら側が生かされているのだ、ということを思い知らされる、技巧が凝らされた幕引きがとてもよかった。