('A`)うつけいなとのさまのようです

3 :名も無きAAのようです :2016/01/11(月) 23:46:38 ID:XTqtJtX.0
――時は戦国の世、まだ日ノ本が統一されていない時代に大名の子として生まれ落ちた漢が一人。だが……

('A`)「……はぁー鬱だ」

鬱が口癖のまだ元服を迎えておらぬこの若様、戦国大名の子としては珍しく消極的な性格であった。

/ ,' 3「若! その口癖は御止めなされとじいがあれほど!」

('A`)「そう何度も言われずともわかっておる。だが癖はそう簡単には……」

/ ,' 3「……じいは、じいは若がうつけだうつけだと下々の者どもに言われておるのが悔しゅうてならんのです」

(;'A`)「わかったわかった」
  _
( ゚∀゚)o彡゜「……かーっ! 相変わらず口うるさい爺だなぁ。何も知らねぇ馬鹿共の言うことなんて気にするなって」

5 :名も無きAAのようです :2016/01/12(火) 00:00:18 ID:mew7SJSI0
/#,' 3「長岡、貴様若の教育係だというのに何を言うか!」

('A`)「……長岡、荒巻、二人ともそれ以上の喧嘩はよせ」

荒巻と長岡と呼ばれたこの者たち、若様を生まれたときからよく知る二人であった。
  _
( ゚∀゚)o彡゜「……そうだな。若もこう言ってることだし」

/ ,' 3「……御見苦しいところをお見せした。申しわけ御座らぬ」

('A`)「構わぬ」

/ ,' 3「……ところで若」

('A`)「なんだ?」

6 :名も無きAAのようです :2016/01/12(火) 00:04:40 ID:mew7SJSI0
/ ,' 3「正室は何時頃お迎えに?」

(;'A`)「じい、わしはまだ元服前であるぞ」

/#,' 3「何を申されるか! この世の中、一刻も早くどこぞの有力な大名の姫を正室に迎えて子をなしていただかなければこの先生き残れませぬ!」

(;'A`)「……妹のぺにさすが有力な大名に嫁いだであろう」

('、`*川←妹のぺにさす

/ ,' 3「それはそれ、これはこれで御座います。それとも若は女子より男のほうがようございますか?」

(;゚A゚)「ばばばばかものわしは女子がすきじゃ! 男など考えたくもない!」
 _
(;゚∀゚)o彡゜「荒巻殿、若の前で男色の話は御止めなされ」

7 :名も無きAAのようです :2016/01/12(火) 00:10:38 ID:mew7SJSI0
/ ,' 3「何故じゃ長岡殿。別段珍しくはあるまい?」
 _
(;゚∀゚)o彡゜「お忘れか? 男好きの殿様達に若がどれだけ好かれておるのか」

(´・ω・`)←男大好き有力大名

N| "゚'` {"゚`lリ←男大好き有力大名そのに

/ ,゚ 3「……アーッ!」
  _
( ゚∀゚)o彡゜「……どうやら思い出されたようで御座るな」

/ ;' 3「最近顔を見ぬ故、すっかり忘れておったわ……」

9 :名も無きAAのようです :2016/01/12(火) 02:05:21 ID:mew7SJSI0
('A`)「……鬱だ」

/ ;' 3←自分が原因なので何も言えない
 _
(;゚∀゚)o彡゜「若、気分直しに菓子でも召し上がりますか?」

(;'A`)「あ、ああ。そうさせてもらおうか。なんの菓子であるか?」
  _
( ゚∀゚)o彡゜「かすていらに御座る」

('A`)「かすていら?」
  _
( ゚∀゚)o彡゜「南の国より伝わりし菓子で御座る」

10 :名も無きAAのようです :2016/01/12(火) 02:07:09 ID:mew7SJSI0

('A`)「ほう。噂には聞いたことがあるが」
  _
( ゚∀゚)o彡゜「鶏の卵と小麦と砂糖を使っており、この国の菓子とはまた違った風味がして、まっこと美味で御座る」

(*'A`)「……それは是非とも食べてみたいな」
  _
( ゚∀゚)o彡゜「くう姫様とその妹君達もお好きなんだとか……」

(゚A゚)「」くわっ
  _
( ゚∀゚)o彡゜「突然目を見開かれていかがなされた? 若」

11 :名も無きAAのようです :2016/01/12(火) 02:09:40 ID:mew7SJSI0
(゚A゚)「くう……姫?」
 _
(;゚∀゚)o彡゜「あの、若?」

('A`)キリッ
 _
(;゚∀゚)o彡゜「(なんなんだ一体?)」

('A`)「長岡、参るぞ」
 _
(;゚∀゚)o彡゜「え、あの、参るとは」

12 :名も無きAAのようです :2016/01/12(火) 02:11:08 ID:mew7SJSI0

('A`)「くう姫のところにじゃ」
 _
(;゚∀゚)o彡゜「かすていらは……」

('A`)「持っていくに決まっておる」
 _
(;゚∀゚)o彡゜「あっはい」

('A`)「……そう言えば、姫の妹は豊満な胸の持ち主であるとかないとか姫が言っておったような」
 _
(*゚∀゚)o彡゜「若! この長岡全身全霊にて御供仕る!」

('∀`)「ふははは! 大儀である!」
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(*゚∀゚)o彡゜「いざ!」

('∀`)「突撃じゃあああ!」
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(*゚∀゚)o彡゜「おおおおお!」

13 :名も無きAAのようです :2016/01/12(火) 02:15:03 ID:mew7SJSI0
――かくして菓子を手土産に若殿と長岡は城を発った。

だがこの二人、今が戦国の世だということを女に興奮するあまりすっかり忘れているのである。

そして二人が向かった先は戦の真っ只中。

そのことにしばらくして気づいた荒巻は、直ぐに兵を集め二人の後を追うが……

あの二人が一騎当千の活躍をすることになろうとはこの時だれも想像だにしなかったのである。

/ ,' 3あのうつけどもめが!

('A`)鬱だ……
  _
( ゚∀゚)o彡゜鬱だ……

14 :名も無きAAのようです :2016/01/12(火) 02:18:42 ID:mew7SJSI0

('A`)うつけいなとのさまのようです

了?







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