【感想】(´・ω・`)きみへ送る手紙じゃないようです

1 名前:名も無きAAのようです[sage] 投稿日:2013/09/23(月) 17:56:28 ID:YaleLxqA0
ただのうるせぇ女の腐ったような自己陶酔野郎のはなし


(´・ω・`)きみへ送る手紙じゃないようです(当サイト)




何から書けばいいやら……。
しかし、最近の現行の中では特に面白い、いや、これをただ面白いとだけ評価していいのか……。
というのも、なんというか私はこの話を最後まで読み終わっても、直ぐにこれといった感慨が沸かなかったんですよね。
良かったのに感想が出てこない。ふうむ。



<以下ネタバレを含む内容につき要注意>



まずこの話を読み始めたとき、手紙の文章がすごい気取ってて、なんだか歌の歌詞みたいだなぁと思った。

『義憤とかいう感情をどうやら僕は持ち合わせていなくて、母の腹の中に置いてきたかしてしまったらしい。』
『そうじゃないわけじゃなくそうだった。違わないことはなく大正解だった。』
『それくらいは自覚あるってことに、しといたっていいでしょう?』

正直、痛い。
高校生が自分で曲も作れないくせに、歌詞とか無駄に書いちゃったりするようなそんな厨二臭さがぷんぷんと鼻についた。

だからもしこんな調子で続くんだったら途中で読むの止めようと思ってたのだけど、頭にガンッと響いた急展開があったので、結局最後まで読むことになった。


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('、`*川「あのね、ショボン。アンタが頑張ってるっていうのは、まぁ、分かってるつもりだよ」

(´・ω・`)「……」

('、`*川「でも、うちにはおねえちゃんも居て、お父さんの事故の怪我もまだ治ってないし、私の家のほうもごたごたしてるしね、」

(´・ω・`)「……」

('、`*川「ショボンの行く塾だってお金がかかってるんだし、そこに行く電車代だってばかになってないの、わかるでしょ」

(´・ω・`)「……うん」

('、`*川「お母さん、疲れてるの」

(´・ω・`)「……うん、知ってる」

22 :名も無きAAのようです:2013/09/23(月) 18:33:59 ID:YaleLxqA0

('、`*川「ううん、知ってない。アンタ分かってない。ホントはお母さんこんなこと言いたくないのよ。言いたくないけど、結果出してくれなきゃ」

('、`*川「お母さんだって、何にも無いのにずっとアンタ愛してあげられるって訳じゃないんだから」

(´・ω・`)「……」

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ちょっ、親がそれを子供に言ったらあかんだろう……と。
ここで陰鬱な雰囲気が更に加速していったんじゃないでしょうか。
合唱コンクール、ショボンの誕生日のときには仕事休んでまで観に来て、ケーキだって買ったりしてたっていうのに、この母親の変わり様。
変わり様と言っても読者目線から見ての、だけど。
しかしとにかく、「お金」が話に絡んできてから、すごくドロドロし始めた。

お金もそうだし、受験前の難しい時期であったり、友達と距離を置いたり、家族愛を欲したり、
テレビドラマの中のような話ではありながらも、それを手紙に吐露するという形をとってショボンの心理をきめ細やかに、いや、言ってしまえば繰り返し繰り返しだらだらと書くことで、非常にリアリティある話に仕上がっていると感じる。
ストーリーは進んではいるものの、結局手紙に書いていることはうんざりするほど毎回同じようなことなんだよね。



「子供」という単語がよく目についた。
ショボンは自身がまだまだ子供であることを自覚している。
子供だから、親に対して甘えたいし、甘やかしてくれることを望んでいる。
幼少期に充分な愛情を注がれてこなかったことの反動なのか、だから体調が悪くなって病院に連れて行ってもらったことなんかに、喜びを感じている。


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(´・ω・`)「……ねぇ母さん、今日の夕飯なんだけど」

('、`*川「さっきスーパーでお弁当買ってきたから、悪いけどそれで済ませて」

(´・ω・`)「えっと、」

('、`*川「頼むからちょっと休憩させて、お母さん疲れてるの」

(´・ω・`)「……分かった」


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ショボンは何を言おうとしたのか。
きっと、体調が悪いことにかこつけて、心配してもらっているという実感が更に欲しくて、「夕飯はいらないから」なんて言おうとしたんじゃなかろうかと思う。
それが母親から煩そうに「話しかけないで」という圧力がかかったことで、「ああ、病気でもダメなのか」と一気に現実に引き戻され、また手紙を書くことになる。


手紙というのは、ショボンにとっての逃げ道だ。
でもこの手紙に書くことが全てショボンの本音だと信用してはいけないと思う。

ショボンは自分を本当に可哀そうな子供だとは思ってはいないと、そう自分に言い聞かせている。
もっと可哀そうな人が世の中には沢山いる。
自分の辛さなんてちっぽけなものだ。
こう手紙には書いている。
が、そんなことを書く自分に、どこか酔っているようでもあるのだ。

『ほんとうに「体調が悪いんだ」って免罪符で、ちょっとくらいだれとも関わらなくたって平気でいられるからって言うのがおおきいんだと思います。』

嘘だ。
本当は話しかけてほしくて、心配してほしくて仕方ないくせに。
だから『みんなのなかでひとりぽっち』にはやっぱりなりたくないのだ。


ショボンは子供であることを自覚している。
が、人生を達観した風でもある。
両親のことも一人の人間として見ていて、だからショボンはモララーに諭されても
「仕方ない。ぼくが悪い」父親に怒鳴られても「仕方ない。ぼくが悪い」で片づけちゃう。

なんというか、本当に救えない話である。


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しぃへ

 ぼくがこんなにかわいそうな奴なのはぼくのせいだと思います。





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これもすごく胡散臭い。
自分に酔ってる。

大体、今まで散々自分より可哀相な人は沢山いるだのとほざいておきながら、ここで自分は可哀相なヤツだ、なんて言っちゃうところがね。
まあ、コレが本音なんだろうけど、でも「ぼくのせい」だとは思ってないよね、絶対。
だからすごくウザったいし、嘘くさい。

あ、だから読み終わっても「フーン。あっそう」って気持ちになっちゃって、感慨もなにも沸かなかったのか。納得。

>>1のレスに「ただのうるせぇ女の腐ったような自己陶酔野郎のはなし」とあることだし、私の解釈はあながち間違っちゃいないと思う。
まさしくショボンは自己陶酔野郎でした。
いや、同情するような立場にあることは間違いないんだけどね。


終わり方もよかったと思います。
この後の展開については、私はもやしスープ食ってる方に一票ですね。
このショボンは自殺なんて無理でしょう。


大変質の高いものを読ませてもらいました。
素晴らしい作品だと思います。
続いて同スレに投下があるらしいので、そちらも楽しみに待ってます!