(´・ω・`)きみへ送る手紙じゃないようです

2 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 17:58:32 ID:YaleLxqA0




ミセ*゚ー゚)リ「ねぇ、ショボンくん」

(´・ω・`)「わ、はい。何?」

ミセ*゚ー゚)リ「今日は練習出られる?」

(´・ω・`)「あ、あー……えーっと、今日は、僕……」

ミセ*゚ー゚)リ「……」

(´・ω・`)「……ちょっと、出られない、かな……」

ミセ*゚ー゚)リ「……また?」

(´・ω・`)「うん……ごめん……家遠くて。遅くなっちゃうと家不味いから」

ミセ*゚ー゚)リ「……遠いのは聞いてるし知ってるけど、ショボンくん自転車でしょ? 電車やバスの子だって残って練習してるのに、」

o川*゚ー゚)o「ミセリー、ショボンくん出られるってー?」

(´・ω・`)「あ、すなおさん。ごめん、僕今日はちょっと」

o川*゚ー゚)o「そっか。いいよいいよ、じゃあまたね」

ミセ*゚ー゚)リ「ちょっとー、指揮者! そんなんでいいのー?!」

「いいから。ほら、みせりちゃんパート練習の方行って。半になったらみんなで練習ね」

ミセ*゚ー゚)リ「はーい」

(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「……じゃあ、僕、ごめんね」

3 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:01:18 ID:YaleLxqA0



(´・ω・`)「♪」

(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「♪」

(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「……」

从 ゚∀从「ただいまー」

(´・ω・`)「あ、姉ちゃん。おかえり」

从 ゚∀从「疲れた! おなか減った! ご飯何?」

(´・ω・`)「親子丼。もうちょっとでできるから待ってて」

从 ゚∀从「いやーアンタホントに便利だね。お母さんも喜んでたよ」

(´・ω・`)「はいはい」

从 ゚∀从「明日もパート遅くまでらしいから、夕飯頼むってさ。あしたくらいはあたし代わりに作ろうか?」

(´・ω・`)「簡単なのだし平気」

4 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:03:32 ID:YaleLxqA0

从 ゚∀从「ふーん」

从 ゚∀从「でもいいのかー? アンタ今この時期っつったら合唱コンだろ? あんま練習サボってるとハブられんぞー」

(´・ω・`)「……べっつに。練習だるいし、いいよ。女子仕切ってて面倒臭いし」

从 ゚∀从「あーあー言っちゃった。しーらない」

(´・ω・`)「うるさいなぁ」

从 ゚∀从「あとアンタ歌ってるの外まで聞こえてるから。恥ずかしいからやめろよ」

(´・ω・`)「……歌ってない」

从 ゚∀从「何あれ課題曲? やっぱ今も聖歌歌わされんの?」

(´・ω・`)「…………あと温まったら出来上がりだから姉ちゃん先食べてて」

从 ゚∀从「はいはーい」










~♪

(´・ω・`)「あ、メールだ」

5 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:04:53 ID:YaleLxqA0


ミセ*゚ー゚)リ『みんなで話し合ったけど、このままの練習量じゃショボンくんは足を引っ張るだけなので
 発表会では歌わないで口パクにしてくれる?
 だから練習も来なくていいよ 来たかったら好きにしてね』



(´・ω・`)←テノール

( ^ω^)←テノールのパートリーダー

o川*゚ー゚)o←指揮者



ミセ*゚ー゚)リ←メゾの普通の歌う人



(´・ω・`)「……」




ミセ*゚ー゚)リ←メゾの普通の歌う人




(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「……」


(´・ω・`)「……なんでお前からメールがくんねん」


(´・ω・`)「…………」

(´・ω・`)「…………」

6 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:06:18 ID:YaleLxqA0





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しぃへ



 ぼくはなんだか重い病気にかかって床にでも伏したいような気分です。

 とある短編小説からの受け売りですけれど、重い病にかかって寝込んで、うんうん唸って、
周りの人々にこんな自分で申し訳ないと思いながら、うんと汗をかいたなら、誰かや何かを憎んだり、
嫌ったり、呪ったりする自分の嫌な、汚い部分も全部、汗と一緒に流れてしまうと思うのです。

 もうこの容姿は変えたりなんて出来ないけど、ぼくは内面だけでもまっさらにきれいになりたい。
 あいつのせいだこれのせいだと、自分の欠点の原因を何かに押しつけたくなるこの気持ちは、とても気分が悪いです。
 しぃ、君はこんな気持ちにはならないんだろうね。

 ぼくは一応、誰の迷惑にもなりたくないのに、どうしてそんな事も出来ないんだろう。
 けれどもう、ぼくはどうすればいいかわかりません。他人の気持ちが分からないのです。
 彼女がどんな気持ちでぼくにああいう事を伝えたのか、ぜんぜん見当が付かない。

 義憤とかいう感情をどうやら僕は持ち合わせていなくて、母の腹の中に置いてきたかしてしまったらしい。
 だから、いや、それより以前にどうしてあんな風に怒れるのかすらぼくにはわからない。なんだかぽかんとしてしまう。

 あの文を見たとき、酷く悲しくて、酷くむず痒くて、そうじゃない違うんだと弁解したかったのに、
けれどそれを表現しようとするとふと自分には正当性がないと思って、ぼくの手は止まってしまった。


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.

8 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:09:09 ID:YaleLxqA0

(´・ω・`)カチカチ



『どうして_』


『どう_』


『 _』



(´・ω・`)


(´・ω・`)カチカチカチ



『ごめんなさ_』


『ごめん_』


『 _』


(´・ω・`)


(´・ω・`)カチカチカチカチ



『これからは頑張るから、_』


『これからは頑_』


『 _』

9 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:10:23 ID:YaleLxqA0




(´・ω・`)「…………」












カチカチ
カチカチカチカチ



『分かった。迷惑かけてごめんね』






(´-ω-`)「…………」

10 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:11:15 ID:YaleLxqA0






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 そうじゃないわけじゃなくそうだった。違わないことはなく大正解だった。
 何にも間違っちゃいない。ぼくが怠惰だったばかりに怒りを買ってしまっただけなのです。
 ……何故その売り主が彼女だったのか、ぼくにはぜんぜんわからないけれど。

 まぁ、きっと、そんなことって、時々あるよ。
 たとえば、あの子とあの子が一緒に帰る帰り道で、あの子がぼくのことを溜息吐いたら、きっと
優しいあの子は放っておけなくて、怒ってしまって、そうして、ああいうことをぼくにつたえようと思ったんでしょう。

 けれど、もし彼女の立場にぼくがいたらと思っても、こんな風に、たぶんなれないのです。
 あのこの立場だったとしても、そんな風に、たぶんできないのです。
 ねぇしぃ、そんなにぼくがわるかったのでしょうか。

 たぶんきっと、わるかったんだろうね。
 あの子はすごいなあ。


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11 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:12:15 ID:YaleLxqA0







从'ー'从「えー、今日が本番ということでね。みなさんすっごく頑張って練習してるのを見てきたので、きっと最優秀賞を取れると思います」

从'ー'从「取れなくっても、クラスが一丸となって取り組めたっていうことが先生はすごく嬉しいです」

从'ー'从「じゃあ、思う存分に歌ってきてください」





( ^ω^)「今日半ドンだけど、終わったら遊びに行かないかおー?」

(´・ω・`)「あ、僕今日ちょっと用事あるから」

( ^ω^)「おっお、そっかー。いやーしかしとうとう本番だお。これが終わったらあの地獄のような練習ともおさらばだおー」
  _
( ゚∀゚)「部活まで休まされたもんなぁ、あれは酷かった」

('A`)「女子たちどんだけ本気なんだよっていうな」
  _
( ゚∀゚)「でもやっぱ本番ってなるとちょっと緊張するよなーうおお五組に勝てる気がしねぇ」

('A`)「あそこかなり寄せてきてるもんな」

(´・ω・`)「……」

( ^ω^)「どったお、ショボンも緊張してるのかおー? 人人人だお、人人人」

(´・ω・`)「しないよ、ジョルジュじゃあるまいし」
  _
( ゚∀゚)「人人人……」

('A`)「それマジでやってるやつ初めて見たわ」

12 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:13:21 ID:YaleLxqA0

('A`)「それマジでやってるやつ初めて見たわ」

(´・ω・`)「歌わないのに緊張なんてしないよ」

( ^ω^)「お? ショボン、何か言ったかお?」

(´・ω・`)「ううん、何にもー」

ξ゚⊿゚)ξ「うぉら! ないとう! 入場するんだから早く並べーっ!」

( ^ω^)「おっお、つんやる気モリモリすぎてキモイお」

ξ゚⊿゚)ξ「あぁん?!」

(´・ω・`)「……」





~♪


~♪♪


~♪♪♪



(´・ω・`)「…………」

(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「……♪」



(´・ω・`)「……」

13 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:14:08 ID:YaleLxqA0





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 一つくらい人に誇れるようなことがあったって良いんじゃないかって、時々思うんだけど、なんだか悲しいくらいに何にも出来ないよ。
 人を笑顔にすることも、喜ばせることも、不快でなくさせることすら出来ません。
 頭も良くなければ、麗しい見目もない。

 ねぇ、君にだってこうやってまき散らすだけで。ぼくは一体、誰のために何が出来るんだろう。
 頑張ってるなんて言いますが、きっとこんなの口先三寸、ぜんぜん足りてないのでしょうね。
 この怠惰症をどうにかしてやりたいよ。世の人々はどれだけ耐えて忍んで努力しているというのでしょうか。みんな、すごいなぁ。

 こんなぼくを、誰が無条件で愛してくれましょうか。
 世にはほんの少し、けれど誰でも、誰かは無条件で愛してくれると言います。けれどぼくにはそれが信じられません。
 だって本当に愛すべき所がないのです。

 それくらいは自覚あるってことに、しといたっていいでしょう?


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14 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:17:32 ID:YaleLxqA0





o川*゚ー゚)o「やったねー!!」

ξ゚⊿゚)ξ「頑張った甲斐あったー!」

('A`)「まっさか五組にも勝てると思わなかったよな!!」

( ^Д^)「ってか超僅差だったじゃんよ! 名勝負!!」

(*゚∀゚)「記念撮影しよ記念撮影!」

o川*゚ー゚)o「黒板誰か書いて! 美術部!」


( ^ω^)「おっおー! ショボン! この後皆で祝賀会やろうって話あるんだけどお、ってあー、ショボンは用事だったか」

(´・ω・`)「……うん、残念だけど」
  _
( ;∀;)「なんだよぉ、ショボンもこいよぉ!」

(´・ω・`)「うっわジョルジュめっちゃ鼻声」

ξ゚⊿゚)ξ「アンコールの時隣だったけどジョルジュヤバかったもん。ぐっすぐす言ってた」

('A`)「お前……」
  _
( ;∀;)「うるへーやい!!」

15 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:19:43 ID:YaleLxqA0


o川*゚ー゚)o「それじゃぁみんなー!! 写真撮るから並んでー!!」

ミセ*゚ー゚)リ「ほらショボンくんも入って入って! はみでてるよそこ!」

(´・ω・`)「あ、うん」

o川*゚ー゚)o「はいっチーズ!!」




ξ゚⊿゚)ξ「私のデジカメでもとってー!」

( ^Д^)「焼き増し頼んでいいか、これ」





(´・ω・`)「……」





(´・ω・`)「うわ、母さん、きてたの」

('、`*川「合唱コンクールかつ息子の誕生日よ。そりゃ仕事くらい休むわよ」

(´・ω・`)「……別に良かったのに」

('、`*川「何ショボンとした顔してんのよアンタはもう! 優勝したんだからもっと喜んで見せなさいな!」

(´・ω・`)「良いじゃんべつに。っていうか高校生にもなってそんな祝って貰おうとかないし……」

('、`*川「あー辛気臭い! ほら、ケーキ買って帰るわよ! クラスのほうは? もういいの?」

(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「……うん、もうみんなも帰るってさ」

16 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:20:59 ID:YaleLxqA0



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 お母さんは、きっと自分が腹を痛めて産んだ子供でなければ、ああは優しくして下さいません。
 あの優しさすら、ぼくは穿ってみてしまう。もうなんだか消え失せてしまいたいです。
 夢も勉強したいこともやりたいこともすべて諦めて、世の中の端に小さくしがみついて居きることは出来ましょう。

 けれどぼくはまだ夢を諦められなくて、やはり誰かにほめて貰いたいような気がして、何にも出来ないままにいます。
 だれがぼくの事なんて褒めてくれましょう。褒めるべきぼくなんてどこにもいなくて、ただぼくは悲しい人間です。

 ねぇしぃ。ぼく、全部出来る人になりたいんだ。
 なんでも出来る完璧なひとになりたいんだ。
 汚いところも醜いところも何もない、堅い硝子みたいに透明な人。

 幼稚と笑うかな。あり得ないと吐き捨てるかな。
 けれど、死んで生まれ変わったら、ぼくきっとなってみせます。
 誰も恨まず呪わず失敗なんてしなくて、好かれて好いて、努力も怠らずにけして負けない。そんな強くて格好良い人に。



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(´-ω-`)




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 ねぇしぃ。そしたらきみを好いてもいいですか。



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17 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:24:24 ID:YaleLxqA0








ミセ*゚ー゚)リ「合唱コン終わってすぐにテストとかサギだよね、サギ」
  _
( ゚∀゚)「つーか最終日に数Ⅲと英語被せてくんの反則だろ……」

( ^ω^)「おー……」

('A`)「ブーンがしなびとる」
  _
( ゚∀゚)「ショボンどうだった?」

(´・ω・`)「え? うん?」
  _
( ゚∀゚)「あ、こいつ駄目な奴だ」

('A`)「ショボン俺の前の席で開始三十分で寝てたからな」

(´・ω・`)「いや眠くて」

ミセ*゚ー゚)リ「それは何?! 余裕の眠気?!」

(´・ω・`)「余裕なんてあると思う……?」
  _
( ゚∀゚)「駄目な奴だ!!」

('A`)「外見頭良さそうな癖に!!」

(´・ω・`)「うるさいなー」

18 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:25:11 ID:YaleLxqA0





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しぃへ


 ぼくはやっぱり上手にできません。
 卑屈なのはいけないことだと聞きました。
 そういわれると、そうなのか、いけないのかぁと悲しくなって、ぼくはまた卑屈に思い沈んでしまいます。

 けれどだって、ぼくはずっとそれが美徳であると信じてるんだ。
 でもできれば、ぼく明るい卑屈でありたい。
 他人を見上げて生きるような人は、ほんとうに幸いで、苦しくない生き方と知っていてやってるんだろうなと思うのです。

 ぼくも未熟ながらそれを真似ますが、巧くいったとき確かにそれはらくちんで、世の中全部が優しく感じられて、ほんとうしあわせです。
 けれど、ふとその先に意地汚いじぶんのほんとうの思い、楽したいだとか、見上げるつもりで見下していたりだとか、
を見つけると、もう本当につらく、暗く暗く沈んでいくようです。

 ねえしぃ、ぼくはぼくよりだめなひとって見たことないくせに、心の奥底ではどこか自分が優れた存在だとか、思ってはばからないのです。
 こんななら心の底からおちこぼれだと分かっているひとのがよっぽど賢しい。
 ぼくはおちこぼれです。わかっている筈なのに、数字にされて尚、ぼくはそれをみとめようとしない。嫌だな。



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19 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:27:46 ID:YaleLxqA0

o川*゚ー゚)o「ショボンくーん、次だって」
  _
( ゚∀゚)「うわーいってらショボン」

('A`)「恐怖の面談!」

( ^Д^)「死ぬなよー」

(´・ω・`)「骨は拾ってね」
  _
( ゚∀゚)「了解了解! 任せとけ!」

('A`)「ジョルジュはミイラ取りがミイラになる奴だよな」







从'ー'从「はい、ショボンくんね。有難う。えーっと、で、進路希望は、……ソーサク大かぁ」

(´・ω・`)「はい。理工学の方に行きたくて」

从'ー'从「……国立ねぇ」

(´・ω・`)「はい」

从'ー'从「…………とっても言いにくいんだけどね、ショボンくんの今のテストの感じじゃ、ちょーっと厳しいかなーって」

(´・ω・`)「はぁ」

从'ー'从「もちろん応援はするよ? でもね、ほら、うちの学校って推薦枠が多いからね。そういうの使ってみてもいいんじゃないかなって」

(´・ω・`)「……はぁ」

从'ー'从「ショボンくんの評定なら、そうだな、ニー速大ならとれるんじゃないかな」

(´・ω・`)「えっと、僕、ソーサク大の受験方法について相談に乗ってもらいたいんですけど」

从'ー'从「それからちょっと学科は違っちゃうけど、こっちの……、ってああ、うん、ソーサク大ね。そうだねー、やっぱり中央試験は必須かなー」

(´・ω・`)「そうですか」

从'ー'从「ショボンくん、こっちの大学はどうかな。シベリア大! ここなら自己推薦で……」

(´・ω・`)「……はぁ」

20 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:29:46 ID:YaleLxqA0



( ^Д^)「どうだった、ショボン」

(´-ω-`)「……」
  _
( ゚∀゚)「あっ沈んでる!」

('A`)「さすがのショボンも沈ませるのか。すげぇな面談」
  _
( ゚∀゚)「やべぇこえぇ」






(´・ω・`)「母さん、この皿何処だっけ」

('、`*川「ああ、それはそっちの棚の奥」

(´・ω・`)「ん」

('、`*川「こっちも拭けたから片付けて」

(´・ω・`)「分かった。……お母さん、あのさ」

('、`*川「何よ?」

(´・ω・`)「……僕さ、塾行きたいんだけど」













.

21 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:31:39 ID:YaleLxqA0

.











从'ー'从「そうですねぇ。ショボンくんはソーサク大……国立のって言っているのは聞いてるんですが」

('、`*川「具体的にはどういう感じでしょう?」

(´・ω・`)「……」

从'ー'从「やっぱりちょっと厳しいというか、そうですね……やっぱり本人の努力次第ってところもあるとは思うんですが」

('、`*川「はぁ……本人が言うんで塾とか通わせてるんですが、やっぱり駄目ですかね」

从'ー'从「ああいえ、駄目なんてことは! ちょっとずつは伸びてきてるとは思いますよ。ただ、このペースで来年の受験となると……」

(´・ω・`)「……」

从'ー'从「もちろん学校としましてもぜひ応援したいのですが、それ一本としぼってしまうと後々ショボンくんが苦しい思いをするんじゃないかって」






('、`*川「あのね、ショボン。アンタが頑張ってるっていうのは、まぁ、分かってるつもりだよ」

(´・ω・`)「……」

('、`*川「でも、うちにはおねえちゃんも居て、お父さんの事故の怪我もまだ治ってないし、私の家のほうもごたごたしてるしね、」

(´・ω・`)「……」

('、`*川「ショボンの行く塾だってお金がかかってるんだし、そこに行く電車代だってばかになってないの、わかるでしょ」

(´・ω・`)「……うん」

('、`*川「お母さん、疲れてるの」

(´・ω・`)「……うん、知ってる」

22 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:33:59 ID:YaleLxqA0

('、`*川「ううん、知ってない。アンタ分かってない。ホントはお母さんこんなこと言いたくないのよ。言いたくないけど、結果出してくれなきゃ」

('、`*川「お母さんだって、何にも無いのにずっとアンタ愛してあげられるって訳じゃないんだから」

(´・ω・`)「……」

('、`*川「……と、とにかく、」

(´・ω・`)「分かったよ」

(´・ω・`)「塾、来月で辞める」

(´・ω・`)「ごめんね、母さん」









( ・∀・)「続けなくちゃ意味無いよ?」

(´・ω・`)「はぁ」

( ・∀・)「……どーしても辞めちゃうの?」

(´・ω・`)「……はい。ごめんなさい」

( ・∀・)「いやいや、まぁ、君と君の家が決めることだからね。ぼくは何にも言いません」

( ・∀・)「でも、ショボンくんはほんとにそれでいいの?」

(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「……短い間でしたがありがとうございました」








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23 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:37:54 ID:YaleLxqA0


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しぃへ


 こうやって連絡を入れるのは久しぶりかな。
 僕の方はと言うと、風邪を引いたりもしたけれど、身体的には元気です。寒くなってきたけど、君は風邪なんて引かないんだろうね。

 ねぇ、しぃ。僕は一つ勘違いをしていたらしいです。
 それで驚いてしまって、もう、なんだか泣きそうです。
 知ってた? 僕は親って言うひとは、無条件で子供を愛してくれるだなんて信じてたんだ。

 ドラマや小説の読み過ぎなのかな。笑っちゃうね。本当はそんなこと、無いんだって。
 ねぇ、だったら僕はもう居なくなった方がいいんじゃないかって思うんだ。
 彼らはどうやらただ居るままの僕を愛してはくれないらしいし、僕どうやっても彼らに報いれるような気がしないんです。
 これでも、すきだったんだよ。でも、だったらこれ以上に迷惑をかける前に、もう死んじゃいたい。

 ごめん、ほんとうはそんな殊勝なばっかりの理由じゃないんだ。

 彼らも愛してくれないのに、僕生きてく意味があるのかなって思って、つらいんだ。
 友達とか、親友とか、恋人とか、よく分からないんです。何を考えてるのか、なんでそんなこと言えるのか、全然。
 でも、家族のことだったらちょっとは分かるつもりだった。

 ほかはほんとにぼくのこと好きなのかなって、疑ってしまってなんだか悲しくなるけど、家族ならそんなことないって、
ぜったいだなんて、信じてたんだ。
 僕は母さんや父さんにとって、いらなかったのかな。

 お金ばっかりかかってだめだから、いなくなったほうがいいんじゃないのかな。
 ねぇ、どう思う?

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24 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:39:00 ID:YaleLxqA0




(´・ω・`)「ただいま」

('、`*川「おかえりー」

(´・ω・`)「塾、辞めて来たから」

('、`*川「……あ、そう」

('、`*川「ほんとに辞めてきたの」

(´・ω・`)「……」

('、`*川「そう。アンタがそれでいいなら、いいの」

('、`*川「ほんとに大学行きたいんなら、泣いてでもつづけたんでしょうけど」


(´・ω・`)「……」



('、`*川「アンタがそれでいいならね」

27 :名も無きAAのようです :2013/09/23(月) 18:41:17 ID:YaleLxqA0




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 正直言うと、僕はもうわかんないんだ。きみに何を言って貰いたくてこの文を書いてるのかも、わからないのです。
 ほめてもらいたいのかな。しぃは絶対僕を褒めないよね。
 でも、それでも、褒めてって言うの位は受け入れてくれるよね。情けないけど、聞いて下さい。

 ねぇ、ほめて。慰めて。哀れんで。がんばってるよねって。つらいねって。
 かわいそうにねって、ぼくは言ってくれる人が居ません。みんなみんな、僕のことどころじゃあないんだそうです。
 僕も僕で、本当に本当につらいのだけど、じぶんはもっとつらいのだって言われてしまったら、
なんだか僕のつらいのなんて、どうだっていい、些末なことのような気がするのです。

 でもそんな些末なことでも、僕の心とってもよわっちいから、つらいんです。
 ねぇ、しぃ、つらいよ。悲しいよ。死んじゃいたいよ。逃げたいよ。もう誰も居ないところでひとりでいたいよ。
 つらいんだ。君のところへ行きたい。

 僕はどうやったら強くなれるんでしょう。誰にも負けないくらい。誰もいらないくらい、強くなりたいです。
 そうやってつらいことを全部ふきとばせるようなひとになりたい。
 誰にもいらないって言われても平気なかおして「あ、そう」って言って笑えるようなひとに、なりたいです。

 そんなひとならきっと、たくさんの人にいるだけで良いって、言って貰えるんじゃないかな。
 母さんや父さんも、誇りに思ってくれるんじゃないかな。そんなふうに、思います。



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35 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:10:35 ID:rnKMshTI0


( ^ω^)「おっはよーだおー、ショボン」

(´・ω・`)「あ、おはよう。さっむいね」

( ^ω^)「寒いおー。もーすっかり年末だおね」

(´・ω・`)「もうあとちょっとでクリスマスかー」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「何へこんでんの」

( ^ω^)「いや、また家族でケーキ食うのかと思うと、侘しくてお」

(´・ω・`)「いいじゃない。僕んちなんて一昨年からケーキも無いよ。去年のクリスマスうどん食ったよ」

( ^ω^)「お、おお……から揚げとオムライスだったお」

(´・ω・`)「く、クリスマスらしいんじゃない」

( ^ω^)「微妙なラインだと思うおー……」

36 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:12:16 ID:rnKMshTI0



  _
( ゚∀゚)「ショボン、お昼食べるぞー」

(´・ω・`)「あ、うん」
  _
( ゚∀゚)「あ、何、パン?」

('A`)「俺も購買。一緒に行こうぜ」

(´・ω・`)「ん、うん」

('A`)「ショボン何買う?」

(´・ω・`)「えーっと、たらこフランスとメロンパン。あとピザパンとエビカツサンド」

('A`)「いっつもそれだよな」

(´・ω・`)「無かったらコロッケパンあたりかなー。ドクオは?」

('A`)「何か最近新しいパン入ったらしいんだわ。それ食ってみる」

(´・ω・`)「へー、美味しかったら教えて」

('A`)「ショボンそれいっつも言うけど結局買わねぇじゃん。同じのばっか」

(´・ω・`)「そ、うかな」

('A`)「そうだろ。そういうのって依存体質って言うらしいぜ」

(´・ω・`)「なにそれ怖い」

37 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:14:02 ID:rnKMshTI0

(´・ω・`)「なにそれこっわい。っていうか恋人なんてできないし」

('A`)「……」

(´・ω・`)「ねぇ言ってて自分でダメージ受けるのやめてくれる?」

('A`)「……もうすぐクリスマスだよなぁ……」

(´・ω・`)「ブーンとおんなじこと言い出したよこのひと」




ξ゚⊿゚)ξ「あ、ショボン、ドクオ。アンタらも購買?」

('A`)「おう。ツンも?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうそう、チョココロネ食べてみたくて」

(´・ω・`)「あー、新しいの?」

('A`)「俺もそれ買いに来た」

ξ゚⊿゚)ξ「そ。もうあとちょっとだったよ、急いで来たら?」

('A`)「マジでか。ちょっと行ってくる」

ξ゚⊿゚)ξ「……おお、波に呑まれていく」

(´・ω・`)「潰れないでねー」

38 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:21:50 ID:rnKMshTI0


ξ゚⊿゚)ξ「ショボンは? 付き添い?」

(´・ω・`)「ん、ううん。僕はいつもの。どうせ売れ残るからゆっくり行くよ」

ξ゚⊿゚)ξ「ほんと好きだよね。いっつもそれ買ってるじゃん」

(´・ω・`)「……そうかなぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「そうよ。……あ、そういや合唱コンの写真、お昼から代金でしょ? ショボン買った?」

(´・ω・`)「え、そうだったっけ?」

ξ゚⊿゚)ξ「そうよ。ナベちゃんも遅いよね。今更?! って感じ」

(´・ω・`)「まぁ、ナベちゃん鈍いからねぇ。……僕はまぁ、買わないかなぁ」

ξ゚⊿゚)ξ「あれ、買わないの?」

(´・ω・`)「だってみんながぽかんって口開けてるだけでしょあの写真。それより後で撮った写真まだなの、焼き増し」

ξ゚⊿゚)ξ「あ、……あー」

(´・ω・`)「忘れてるんじゃん」

ξ゚⊿゚)ξ「修学旅行終わったら! その時の写真と一緒に現像するって!」

(´・ω・`)「ええー……」

39 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:23:06 ID:rnKMshTI0


(´・ω・`)「ん、ごちそうさまでした」

( ^Д^)「ショボンはっえぇ」

( ^ω^)「ほんとにちゃんと噛んでんのかお?」

(´・ω・`)「噛んでるよ。君らが喋ってるから遅いの。っていうか何やってんの」
  _
( ゚∀゚)「練り飴」

( ^Д^)「またんきが箱で買ってきたって」

(´・ω・`)「……うわ、うわ、マジで箱」

( ^Д^)「あれ授業始まったらどうすんだよ」
  _
( ゚∀゚)「おいときゃいいんじゃね? 最後現国だろ、荒巻センセそういうの好きじゃん」

( ^Д^)「でも次この教室化学だぞ。フィレンクト絶対キレるって」

(´・ω・`)「僕図書館行ってくるから」

( ^ω^)「おっお、ショボンは練り飴いいのかお?」

(´・ω・`)「ん、ん、あー、じゃあ一本机に入れといて。帰りに食べる」

( ^ω^)「あいおー」

40 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:25:27 ID:rnKMshTI0






∬´_ゝ`)「ショボンくん、返却?」

(´・ω・`)「はい」

∬´_ゝ`)「早いわねー。はい」

(´・ω・`)「ありがとうございます」


















(´・ω・`)「…………」

(´・ω・`)「……腹、気持ち悪」


(´-ω-`)「…………」

41 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:27:10 ID:rnKMshTI0

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しぃへ



 やぁ、しぃ、ひさしぶり。
 特に用はないけれど、こうして連絡を入れます。
 君にはついつい、いやなことばかり吐き出してしまうから、申し訳ないとは思ってるんだよ。

 でも、君ならきちんと聞いてくれるんじゃないかって甘えちゃうんだ。
 ごめんなさい。押しつけがましいね。
 今まで君に吐き出したこと、全部、まだ全部僕のどっかにわだかまってます。

 ちょっと前に、僕全部忘れちゃったみたいなんだ。
 友達だとか、そういう子たちと、どうやって話してたのか。全部、ふとできなくなっちゃったんだ。

 たとえば休み時間。一応僕なんかでも学校行っててさ、授業の合間に休み時間があるんだ。
 それでね、その間、前までは僕は誰かと一緒に遊んでたり、しゃべってたりしてたはずなんだけど、僕、
 全部それができなくなっちゃったんだ。

 ある日、確か月曜日だったっけ。
 確か誰かの席に自分から行っていた気がするんだけど、どうやって話しかけてたのか、
 どんな風に会話してたのか、すっかり、覚えてないんだ。
 僕は一体どうしちゃったんだろう。ちょっと不思議で怖いけど、これって中々、気分悪くないです。

 心のあたりに何かぽっかり間が空いちゃった感じはするけれど、うん、それってなんか悪くないと思うんだ。
 強がりなんだけれどね。
 本当は泣き出したいくらいに寂しくて恐ろしい。でもね、しぃ、ぼくこれ我慢するよ。これくらいなら大丈夫だと思うんだ。

 君には格好悪いところばっかりみせていますね。こんなんじゃ好きになってもらえないかな。
 そんなふうに色々忘れてしまったけれど、でも喋りかけてもらえれば、なんとか返事くらいできるし、
独り言くらいならちゃんと言えるんですよ。うん、大丈夫そうです。なんとかやっていけるとおもう。
 それに、友人たちと話す代わりに昼食を食べた後に図書室に行くようになりました。

 あそこってあんなにすてきな場所だったんですね。今じゃ僕はあそこが学校でいっとう安心できる場所です。
 本当はしぃ、きみの胸の中が世界で一等安心できるところなんだけど、なんていったら、おこるかな。
 今日の僕は、ほんとうにちょっとどうかしてるんです。見逃してやって下さい。


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42 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:29:31 ID:rnKMshTI0

川 ゚ -゚)「ショボンくん、ショボンくん、起きろー、授業終わったぞー」

(´-ω-`)「……」

('A`)「つかホームルームも終わってるからな」

(´・ω・`)「……うわ、寝過ぎた」

('A`)「爆睡してたよな」

川 ゚ -゚)「荒巻先生見守ってたぞ」

(´・ω・`)「ま、マジで……」

( ^Д^)「ショボン気に入られてるからいいんじゃねぇの」

(´・ω・`)「現国の先生に気に入られてもなぁ……」



( ^Д^)「あ、俺ら帰り駅酔ってくけど、ショボンどうするよ?」

(´・ω・`)「え?」

( ^Д^)「駅」

(´・ω・`)「……え、っていうか僕バス代ないし。おごってくれるの?」
  _
( ゚∀゚)「何でだよ」

(´・ω・`)「いや、僕これまでそんなの行ったこと無いじゃん。なんで誘ったの」
  _
( ゚∀゚)「だってショボン最近付き合い悪いじゃんよー」

(´・ω・`)「きのせいでしょ……僕基本的に付き合い悪いよ」
  _
( ゚∀゚)「しーってますー」

(´・ω・`)「じゃあ帰るから。バイバイ。起こしてくれてありがと、くーさん」

川 ゚ -゚)「ああ、ばいばい」

43 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:30:48 ID:rnKMshTI0



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 本当はね。


 本当の本当はね、怖いんです。

 ほんとうに怖いんだよ。寂しいんです。
 学校に行く朝がくる度にはきそうなくらいに怖いんだ。
 何せ、全部忘れちゃったから。

 僕、いままでこのことどんな風に話してたんだったっけ。
 どんな話をすれば機嫌良くなってくれるんだっけ。
 元から全然わかってなかったのに、ただでさえわかってなかったのに、もう、何にも思い出せないんだ。

 一人でいる休み時間自体が苦しいなんて思わないけれど、でも、もう本当につらいんだ。
 でも、休むなんてできないじゃない。熱があるわけでもないのに学校を休むなんて出来ないんだ。
 ただでさえただの僕じゃ愛してもらえないのに、できそこないだなんてしれたら、お母さんやお父さんは、つらいと思うんだ。

 だから、きちんとしなきゃって、思うんだけど。
 時々、思うんです。



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44 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:32:19 ID:rnKMshTI0


(`・ω・´)「ショボン、ショボン、起きろ」

(´-ω-`)「……ん」

(`・ω・´)「晩飯だぞ。いつまでも寝てるんじゃない」

(´-ω-`)「……んー」

(`・ω・´)「大体帰ってきてすぐ寝たって聞いたけど、宿題はしたのか」

(´・ω・`)「んー」

(`・ω・´)「お前ももう来年には受験なんだぞ。自覚はあるのか、ショボン」

(´・ω・`)「うん、大丈夫。分かってる。ちょっと今日放課後図書館寄ったから、眠くて」

(`・ω・´)「…………、父さんたちにあんまり心配かけさせるなよ」

(´・ω・`)「わかってるよ。ご飯でしょ。今日は何だった?」

(`・ω・´)「オムライスだ」

(´・ω・`)「ん。……着替えてから行くから父さん先行ってて」

(`・ω・´)「二度寝するんじゃないぞ」



(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「……食欲ないなぁ」

(´-ω-`)「…………」


(´・ω・`)「着替えよ」

45 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:33:18 ID:rnKMshTI0


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 もし僕が、もっときちんと愛せるような出来た子供だったら。
 ちょっとくらい忘れたって、母さんや父さんは、それでも抱きしめて、よく頑張ったね、ちょっとくらい休んだっていいんだよ、
って、いってくれるんじゃないかな。

 姉さんがちょっと怒って、もっとしっかりしなさいなんていったりなんてしてくれて。
 バカみたいな妄想ですね。ちょっと涙もひっこんじゃったや。
 現実問題、僕は本当にできてない子供で、それをいいわけにしてるようないやな子供で、ねぇ、しぃ、もう、やだよ。

 忘れてもいいよって、神様に言われてるみたいだなって思います。
 痴呆症の老人のように、どんどんと忘れていって、全部全部忘れていって、
僕はもっと小さくてかわいかった頃に戻っていけるような気がするんだ。

 全部全部吐き出して、いろんな物を全部全部はいて。それできるなら、僕もう全部忘れちゃっていいや。
 君のことを忘れるのだけちょっと名残惜しいけど。でもね、ちょっと僕、疲れちゃったんだ。 
 世の中の人より、僕はちょっとよわっちろいみたいなんだ。みんな、こんなの乗り越えてるって思ってるんだけど。

 ねぇ、ぼくは、でもそうやって頭が小さくなったって、僕もう大きくなっちゃった。
 こたつで寝てたって父さんが僕を抱き抱えてベッドに運んでくれるなんてもう、無理なんだ。
 僕は自分でベッドに入らなきゃ。悲しいね、しぃ。

 僕、おおきくなんてなりたくなかった。
 小さくてかわいい頃があったならね、ずっとそのままで居たかったよ。
 誰も彼も、みんな優しかった頃があるんだ。今だってみんな優しけれど、もう、よくわからない。

 しぃ、僕もう、疲れちゃったよ。どうすればいいんだろう。忘れてもいいのかな。
 神様が居るなんて本とは信じてないし、もうぼくほんとにつらくって、神様が居るなんて信じれない。
 居たとしたってそんな優しいこと僕になんてしてくれないと思うんだ。

 しぃ。僕、やりたいこと、あったんだ。もう、わすれちゃったんだ。
 それ、本当にあったのって聞かれたら、もう、答えられないんだ。
 しぃ。イヤだよ。


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46 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:34:52 ID:rnKMshTI0









('、`*川「今日からテストでしょ。大丈夫なの?」

(´-ω-`)「ん、大丈夫」

('、`*川「……アンタはいっつも、大丈夫しか言わないのね」

(´-ω-`)「…………大丈夫だよ」

('、`*川「ホントに大丈夫だったらこんなこと言わないんだけどね」


(´-ω-`)「…………」

(´-ω-`)「…………だいじょうぶだよ」




(´・ω・`)「……気持ち悪」








.

47 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:35:33 ID:rnKMshTI0



















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 しぃへ


 今日も良いことはありそうもないです。
 こんなことばかり君に送っていると、ぼくはなんだか本当に哀れでかわいそうなこのようですね




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.

48 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:37:45 ID:rnKMshTI0


从'ー'从「そうですね。えーっと、それで、コレが前回の外部の実力テストの結果なんですが」

(`・ω・´)「はぁ」

(´・ω・`)「……」

从'ー'从「ショボンくん、国語が学年で一位で。県下でもほら、かなり良い順位だったんですよ」

(`・ω・´)「……ホントですね」

从'ー'从「頑張ったねぇ、ショボンくん。英語も良かったよ」

(´・ω・`)「……えっと、はい」

从'ー'从「ほら、見てください此処。難関国立大学到達レベルですって。本当にすごいんですよ、全国平均でも……」

(`・ω・´)「でも、理系科目はぱっとしませんね」

从'ー'从「え、あ。……そ、いえ、それでも去年よりは伸びてますし、お父さん」

(`・ω・´)「こいつは理工学部志望なんでしょう。それで現国だのが良くっても意味ありません。違いますか?」

从'ー'从「え、ええと、確かに、数学や物理は、……ええと、そうですね、私立の四年制大学なら、」

(`・ω・´)「ショボン、お前、理工学勉強したんだろう。そんで何で国語なんて勉強したんだ」

49 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:39:10 ID:rnKMshTI0

从'ー'从「お父さん。しなくていい勉強なんてありませんよ」

(`・ω・´)「いいえ、あるでしょう? そもそも国語なんかできたってそれだけで受験が出来るわけじゃない」

(´・ω・`)「…………、国語なんて、勉強してないよ」

(`・ω・´)「…………」

从'ー'从「お、お父さん、国語だってきちんと物事の根幹を学ぶ大切な教科です。そんなこと言わないでください」

(`・ω・´)「……勉強したって言ってたな。あんだけ部屋に籠っておいて、ずっと勉強してたんだとしたら、なんでこんな結果なんだ」

(´・ω・`)「…………」

从'ー'从「あのお父さん、そういう言い方は」

(`・ω・´)「……」

(´・ω・`)「……」



(`・ω・´)「……国語、勉強してなかったのか」

(´・ω・`)「……数学やばかったから」

(`-ω-´)「……それで、勉強した数学がアレで、勉強しなかった国語がアレか」

(´・ω・`)「…………」

(`・ω・´)「お前、理工学諦めたらどうだ」

50 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:40:05 ID:rnKMshTI0


(´・ω・`)「……」

(`・ω・´)「先生も言ってただろう。お前の国語と英語と、その辺で何とかすりゃ国立にも行けるって」

(´・ω・`)「……」

(`・ω・´)「お父さんだってこんなこと言いたくないが、そっちの方がお前、向いてるんじゃないか」

(´・ω・`)「……でも」

(`・ω・´)「出来ない勉強無理してやって、あとで辛くなるのはお前なんだぞ、ショボン」

(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「……やだよ……」














(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「…………国語なんて嫌いだ。ばーかばーか」

(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「ちょっとくらい、」

(´・ω・`)「……」



(´・ω・`)「……ばーか」

51 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:41:50 ID:rnKMshTI0
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  しぃへ


 この前の朝は急にあんなこと送ってしまってすみません。
 何だか急にぎゅっと胸が痛くなって、どうしても何か君に伝えなきゃ
泣いて吐いてみんなにぼくがほんとにできそこないだと露呈してしまうようなきがしたのです。

 もう、だいぶぼくの鍍金ははがれてるようで、
これでもぼく、小さな頃は、勉強くらいはよく出来た子だったんだと、思うんだけど、もうその付け焼き刃もぽろぽろ落ちて、
ねぇ、ぼくにはなんの取り柄もないみたいです。

 何かうまくできること、誰だって一つくらいあるらしいんだけど、何にもないよ。最近はひどく毎日が悲しくて、いやです。
 ぼく、小説を読むのが好きだった頃があるんです。

 取り柄がなんにもないって嘆いてる人には、ちゃんと慰めてくれるひとがいた。
 きちっとその人のいいところを拾い上げてそっと泥を落として、「ほら、ちゃんとあるよ」って、言ってくれるひと。
 文字の中の彼らが言うぶんには、何の取り柄もないひとなんてひとりだっていないんだそうです。

 いつだって正しい彼らがいうんだからきっとそれは本当なんでしょう。
 ほんとうのほんとうは、何の取り柄もなく、いいところもないひとなんていないのでしょう。
 でも僕には彼らがいません。

 たとえ僕にたったひとつでもこぼれおちるほどでもいいところがあったとして、
それを拾い上げて泥をはらってぼくに握らせてくれるひとなどおりません。いないんだ。
 それじゃあ、ぼくのいいところなんてないも同然なんじゃないのかな。




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52 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:44:14 ID:rnKMshTI0









('A`)「ショボン、この前の三者面談どうだったよ?」

(´・ω・`)「ん? ふつう」
  _
( ゚∀゚)「ほんっと嫌だよなーこの時期、なんなんだよこの面談の頻度!」

o川*゚ー゚)o「ナベちゃんも大変だよねぇ」

('A`)「すなおさん人間出来てんなー。俺はもう面談が嫌でしょうがねぇ」
  _
( ゚∀゚)「うっわー俺今日の放課後! いきたくねぇえ……」

(´・ω・`)「がんば」
  _
( ゚∀゚)「いいなぁもう終わったやつは余裕でよぉ!」

53 :名も無きAAのようです :2013/09/29(日) 18:44:58 ID:rnKMshTI0

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 父さんがぼくほめてくれたことなんて、ないんだ。
 ねぇ、本当にほんとうにぼくが人より優れてるところって、きっとないんだ。見あたらないよ。
 ちょっとくらい、誰かに誇ったり出来ること、なんでぼくにはないの。

 褒めて貰いたかったんだ、ぼく。すごいねって。よくできたねって。
 がんばったんだねって。
 でももらえたのってもっともっと上にいけるだとか、まだまだできるんじゃないのだとか、あたりまえだとかそんなの。

 ねえ、うれしいけど、でもぼくがんばったんだよ。
 がんばれないけどがんばったんだよ。そんな他人にばっかり依存してよわっちろいぼくが、ねぇ、褒めて欲しかったんだ。
 まだ足りないって言われて、つらかったんだ。

 ぼく、ひとよりいらないんだと思う。

 そのままだけじゃ親にだって愛してもらえないくらいなんだもの、他人になんて、もっといらないにきまってるね。
 きっとみんなにしにたいって言っても、本心じゃはいどうぞってみんな醒めた顔してるんじゃないかな。
 そんなどうでもいいぼくとも一緒にご飯を食べてくれるんだから、みんな優しいです。

 ぼくはもう、ひとりでごはんをたべることもできないのって情けなくなるんだけど。

 例えばもうほんとうに恋しくて恋しくて、このひとのためならしんでもいい。
 美しい風景を見ればその人をつれて見せたくなる。
 ただ、隣にいるだけで全ての幸福というようなひとがぼくにできたとして、そのひとがぼくのことすこしでも好いてくれてるなら、

 そんな生活を出来たら、ぼくはこんな風にならずにすんだんでしょうか。

 しぃ、君に向かってそんなこというの、失礼かな。
 はやくこの生活が終わればいいのにと思います。
 ぼくの人生はそんなことばかりで、この時間がずっと続けばいいなんて思うの、夜中にひとりで寝ているときくらいです。

 それってきっとひどく寂しいんだろうね。ぼくはもしかしたらほんとのほんとにかわいそうな子なのかもしれない。わらっちゃうね。





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62 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 18:59:43 ID:mN/z4wuo0



( ^Д^)「ショボン、しょーぼーん」

(´・ω・`)「……んー?」

( ^Д^)「大丈夫か、お前最近ほんと調子悪そうだけど」

(´・ω・`)「んー、ちょっと貧血気味で」

ミセ*゚ー゚)リ「なになに? 病弱キャラ?」

(´・ω・`)「ええー、男子の貧血ってカッコ悪いじゃない」

ミセ*゚ー゚)リ「そうかなー」

(´・ω・`)「そうだよ」

( ^Д^)「女子の貧血はあれだよな」

(´・ω・`)「あれだね」

ミセ*゚ー゚)リ「あの日だね」

o川*゚ー゚)o「ちょっとミセリ! 男の子とそんな話しないの!」

( ^Д^)「やだぁショボンちゃん、アタシたちとそんな話しちゃだめなんですってぇ」

(´・ω・`)「かなしいわねー」

o川*゚ー゚)o「気持ち悪い」

( ^Д^)「真顔!!」

63 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:01:27 ID:mN/z4wuo0




o川*゚ー゚)o「でも本当に大丈夫ショボンくん、具合悪いなら保健室行く?」

(´・ω・`)「保健室たまり場になっちゃってるじゃん。諸岡先生かわいそうだからやめとくよ」

o川*゚ー゚)o「そっかー……最近みんなピリピリしてるもんねぇ」

(´・ω・`)「受験近いしねー。僕らのクラスは推薦組多いからあれだけど」





('、`*川「ショボン、調子は」

(´・ω・`)「大丈夫だよ、もう平気」

('、`*川「さっきアンタ柱にぶつかってたじゃないの。悪いんならさっさと言いなさい」

(´・ω・`)「寝ぼけてただけだし」

('、`*川「……」

(´・ω・`)「……」

('、`*川「……また父さんも入院したってのに、あんたまでとか勘弁してよね……」

(´・ω・`)「だからへいきだってば」

('、`*川「……」

64 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:02:46 ID:mN/z4wuo0




(´・ω・`)「……ねぇ母さん、今日の夕飯なんだけど」

('、`*川「さっきスーパーでお弁当買ってきたから、悪いけどそれで済ませて」

(´・ω・`)「えっと、」

('、`*川「頼むからちょっと休憩させて、お母さん疲れてるの」

(´・ω・`)「……分かった」





从 ゚∀从「たっだいまー! いやー疲れた疲れた。おっ母さんおかえり!」

('、`*川「あ、ああ、ハイン、お疲れ」

从 ゚∀从「新作貰って来たんだけど飲む? 豆乳とアーモンドの奴でさぁ」

('、`*川「あら、季節の? 飲ませて飲ませて」

66 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:04:19 ID:mN/z4wuo0


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  しぃへ


 お久しぶりです。ぼくはそれなりに元気にやってるよ。
 最近足下がどうにもふわついて、重力がちょっと少なくなったような感じです。
 それをお母さんに言ったら病院に連れて行って貰ったんだ。なんだかちょっとね、うれしかった。

 心配してもらえてるんだなぁって。不純だね。
 でも結局理由は分からないままで、ぼくはいまのところちょっと少なくなった重力で生きています。
 不思議なことにね、そうするとちょっと気が楽で、まるで世界からちょっぴり離れたところに何か大事なものをおいてきて、
だから守らなくていいみたいなんだ。

 ほんとうに「体調が悪いんだ」って免罪符で、
 ちょっとくらいだれとも関わらなくたって平気でいられるからって言うのがおおきいんだと思います。
 ぼく、もうひとりでいたいだなんて思うんだけど、みんなのなかでひとりぽっちって悲しいんだ。かってですね。ごめんね。

 だからちょっと、文字通りうかれてたんだけど、そしたらお母さんにおこられちゃった。
 なんだか変な話だね、しぃ。ちょっとわらっちゃうね。

 お母さんからしてみれば、自分の子供を心配しないなんてだめな親のようだし、けれどもぼくなんて心配するのはしんどいのでしょう。
 本当なら無い心配ですものね。しようがないよ。ぼくがわるいんだよ。
 何にも誇れるところがないような子供愛せないのはしょうがないよ。ぼくだって、なんの取り柄もないの、愛せないよ。





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67 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:06:58 ID:mN/z4wuo0








<ワイワイ

<キャーw


(´・ω・`)「……母さん、姉ちゃんといると笑うんだなぁ……」

(´・ω・`)「……」

(´-ω-`)「……」













.

68 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:09:30 ID:mN/z4wuo0

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 うぬぼれてたんだ。きっと母さんなら、なんもなくたってぼくのこと愛しててくれるって。
 でも、よくよく考えればそんなのないね。もうぼく、こればっかり思うんだ。
 ほんとのほんとはね、母さんだって、ぼくにそんなこと言うつもりなかったの、分かってるんだよ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




('、`*川『ううん、知ってない。アンタ分かってない。ホントはお母さんこんなこと言いたくないのよ。言いたくないけど、結果出してくれなきゃ』



('、`*川『お母さんだって、何にも無いのにずっとアンタ愛してあげられるって訳じゃないんだから』


('、`*川『……』



『……』


('、`;川『!』




('、`;川『……と、とにかく、』

69 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:11:06 ID:mN/z4wuo0



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「悪いけど、何にもないのに愛せない」って言ったあと、ちょっと焦ってたもの。
 本心だったにせよ、口がすぎただけにせよ、たぶん、ほんとのほんとにぼくに言うつもりは、なかったんじゃないかな。

 ぼくだって出来ればそんなの聞きたくなかったよ。勘違いしてうぬぼれたままでいたかった。

 だって、これ、悲しいんだ。


 しぃ、ぼくなんてぜんぜんで、もっとかなしくてもっとつらくてもっとなきたくてでもなかなくて、
もっとしんじゃいたいひとが、世の中にはたくさん居るんだと思います。

 ぼくは本当の本当にしあわせな人間です。しあわせなんです。

 それは、分かってるんだけど、でも、だからぼくは泣いちゃだめなんですか?
 もっとかなしくてもっとつらくてもっとしんじゃいたい人が居たら、ぼくは悲しくなったらいけませんか?
 つらいとこぼしたら行けませんか? しんじゃいたいと思ったら害悪ですか?

 全部全部はやくおわってしまえと思います。ぼくはおちこぼれです。
 うまくできるようになりたい。だれかになすりつけてしまいたい。もういやだ。ぼくがぜんぶわるいのかな。

 そんなことないって言ってくれるかな、しぃ。




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70 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:14:11 ID:mN/z4wuo0








( ・∀・)「あっショボンくんだ」

(´・ω・`)「あっ、……あ、…………あー?」

( ・∀・)「オレだよオレオレ、ほら、頑張って思い出して」

(´・ω・`)「………………………」

( ・∀・)「ほら! 頑張って!!」

(´・ω・`)「………………………」

(´・ω・`)「………………………………………………」

(´・ω・`)「…………………………………………………………、モララー先生?」

( ・∀・)「イエス、当たり! おめでとう!」

(´・ω・`)「ありがとうございます。……えっとその、スーツじゃないから分かりませんでした」

( ・∀・)「あー、だよねー。あそこスーツ着用が義務でさ。二年でリクルート持ってるのなんて俺だけだよ」

71 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:15:25 ID:mN/z4wuo0





(´・ω・`)「でも先生スーツ似合ってますよね」

( ・∀・)「マジで? 嬉しくないなー」

(´・ω・`)「嬉しくないんですか」

( ・∀・)「就職活動したくない系男子だからね。ショボンくんはどう? あの後元気? 大学受かった?」

(´・ω・`)「いえ、まだ決まってません」

( ・∀・)「へー、早いところだとそろそろ決まってくる頃でしょ? 後期? あ、でも理系は結構遅いんだっけ」

(´・ω・`)「えーっと、一応共通一次受けようかと」

( ・∀・)「……あれ! そうだったっけ?」

(´・ω・`)「……はぁ」

( ・∀・)「へええ、てっきり推薦一本に絞るから塾辞めたんだって思ってた。受けるの、共通」

(´・ω・`)「……受けられれば、と」

( ・∀・)「そっかー……でもあの成績じゃきついっしょ、ショボンくん」

(´・ω・`)「はっきり言うなぁ……」

( ・∀・)「そりゃもう、ショボンくんはお客さんじゃないからねぇ。言うよー」

72 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:19:09 ID:mN/z4wuo0




(´・ω・`)「そういうもんなんですか?」

( ・∀・)「そういうもんだよ」

( ・∀・)「あんまりはっきり言っちゃうと傷ついたーとか言って辞められるだけなら未だしも、訴えられたりするらしいからね」

(´・ω・`)「怖いですね」

( ・∀・)「ねー、こわいこわい」

( ・∀・)「そんなの、嘘言ったってしょうがないのにねぇ」

( ・∀・)「だからあんなに気ぃ使ってたのに、ショボンくん辞めちゃうんだもんなー」

(´・ω・`)「えっと」

( ・∀・)「……あはは」

(´・ω・`)「……」

( ・∀・)「……」



( ・∀・)「……続けなきゃ意味ないよーなんてて言ったの、ごめんね」

73 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:21:36 ID:mN/z4wuo0


(´・ω・`)「?」

( ・∀・)「そんなの言われなくても高校生くらいになりゃわかってるよねぇ」

( ・∀・)「ムカついたっしょ?」

(´・ω・`)「えっと、いえ、そんなには」

( ・∀・)「マジで? 心広いな」

(´・ω・`)「いや、別に……」

( ・∀・)「アレマニュアルで言わなきゃいけないように決まっててさぁ」

(´・ω・`)「そ、そんなマニュアルまであるんですか」

( ・∀・)「あるよー。も、すっげぇ束だから。ショボンくん一回塾講師してみな?」

(´・ω・`)「絶対やりません……僕馬鹿ですし……」

( ・∀・)「馬鹿のほうが教えるのに向いてたりするもんだよ。オレみたいにさぁ」

(´・ω・`)「そ、そうなんですか」

( ・∀・)「……でも本当にごめんな。あれ、ショボンくんほんとは辞めたくなかったでしょ?」

74 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:23:59 ID:mN/z4wuo0






━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



 ぼくがぜんぶ悪いのかな。
 なんでこんなにうまくできないんだろう。やんなっちゃうよ。
 もう、やだ。

 ずっとこれ言ってるね。いやだよ。しにたいのは、ただの逃げなんだ。
 しってるよ。でも、もう僕あしたがくるの、怖いんだ。
 あしたなんてこなくっていいよ。ずっとずっとよるのまんまでいいよ。

 もうこわいんだ。朝がくると、ぼくはもう、なんにもしないのをゆるされない。
 やだよ。やだよしぃ。
 だれもいないところで、しずかにしずかに、なんにもないみたいにしていたいです。

 死ぬのはね、ほんとうはこわいからいやなんだ。
 でもいらないって頭の中の誰かに言われ続ける明日よりは、いやじゃないきがしてきちゃった。ぼくいらないよ。




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75 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:25:34 ID:mN/z4wuo0



(´・ω・`)「えーっと、」

( ・∀・)「いや、ほんとに辞めたかったんだったらあれなんだけどね」

( ・∀・)「ふつうはさ、辞めたくて辞める子ってどんなに嫌ですって顔しててもどっか清々してんの」

( ・∀・)「でもショボンくんほんとに嫌そうな顔してたからさー」

(´・ω・`)「……家庭の事情で」

( ・∀・)「ああ、あるある」

( ・∀・)「時々居るんだよねぇ」

( ・∀・)「そういう子にアレ言うたび、オレ殴られないかなーってひやひやしちゃう」

( ・∀・)「わかってるっつーの! ってさ」

(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「続けなきゃ意味ないよっていうのは、でも、嘘じゃないでしょう。あんなの、続けなきゃ身に付かない」

( ・∀・)「だよねぇ。塾は魔法じゃないんだからねぇ」

(´・ω・`)「でも、僕ん家お金そんなに無いんで」

( ・∀・)「……そっかぁ」

(´・ω・`)「はい」

76 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:27:35 ID:mN/z4wuo0


( ・∀・)「オレはさぁ、親っていうのは、子供が望むなら望むような教育の場を与えてやる義務があるんだって思うよ」

(´・ω・`)「……」

( ・∀・)「でも、それが出来ない家もあるんだね」

(´・ω・`)「……あるんです」



( ・∀・)「ショボンくんは我儘いってもよかったんじゃないの?」

( ・∀・)「勉強したいなんて我儘子供に言われたら、オレなんか感涙モンだよ? 多分。子供居ないから分かんないけど」

(´・ω・`)「……僕ん家、姉ちゃんも居て」

( ・∀・)「はぁ」

(´・ω・`)「姉ちゃんは塾とか、行かずに大学行ったんで」

( ・∀・)「……で、おねえちゃんが行ってないから、ショボンくんも行っちゃダメだと」

(´・ω・`)「駄目だとかじゃなくて。行かせてもらいましたし。……でも姉ちゃんはずるいって言ってたって」

( ・∀・)「おねえちゃんも同じ学部志望だったの?」

(´・ω・`)「あ、姉ちゃんは語学関係で」

( ・∀・)「文理も違うのに比べるなんて変な話だねぇ」

77 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:30:13 ID:mN/z4wuo0




(´・ω・`)「……かもしれないとは、思うんですけど」

( ・∀・)「けど?」

(´・ω・`)「二人、子供がいたら、比べるの、しょうがないんじゃないかなぁって」

( ・∀・)「……」

(´・ω・`)「最初の姉ちゃんが上手にやったらやっただけ、そりゃあ、僕も出来るって思うんじゃないかなって」



( ・∀・)「……ショボンくんは、自分が上手に出来ると思う?」

(´・ω・`)「……姉ちゃん、ばかだけど、」

( ・∀・)「ばかなの」

(´・ω・`)「小学生の僕に高校の理科の宿題させるくらいには」

( ・∀・)「わ、わあ……」

(´・ω・`)「でも英語は本当に出来て。色んな人と話すのも好きで、だからすごい向いてる勉強だと思うんです」

(´・ω・`)「きちんと学校でも上位の順位取って、奨学金も貰って」

(´・ω・`)「それとおんなじ風には、僕は出来ないと、思います」

( ・∀・)「……そうかもねぇ」

78 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:31:34 ID:mN/z4wuo0



(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「でも、それって母さんや父さんが悪いんじゃないでしょ。姉ちゃんがうまくできて、僕は、その、向いてなくて」

(´・ω・`)「がっかりさせるのは、しょうがないけど、申し訳ないけど、僕が怒ることじゃないかなって」

( ・∀・)「……そっかぁ」

(´・ω・`)「……はい」



( ・∀・)「なんていうかね、俺もさぁ、まぁただの大学生でカウンセラーでもなんでもないからアレなんだけどさ」

( ・∀・)「ショボンくん、ちょっと変だねぇ?」

(´・ω・`)「……ええー」



( ・∀・)「ふつう高校生なんてもんは君、兄弟と比べられたらガチ切れだよ。オレだって兄貴の成績と比べられたらガチ切れしてたよ」

( ・∀・)「マジふざけんなだよ。壁に穴とか空けたからね。もうぼっこぼこ」

(´・ω・`)「え、えええ……」

( ・∀・)「だからショボンくんはちょっとおかしいよ。もっと怒ったり泣いたりわめいたり、一般的にはしてもいいと思うんだけど」

( ・∀・)「何でそんなに親に遠慮するの君」

(´・ω・`)「……えーっと」

79 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:34:06 ID:mN/z4wuo0




(´・ω・`)「僕が小学生の頃、」

( ・∀・)「うん?」

(´・ω・`)「父さんが事故に遭って、ちょっと入院してた時期があって」

( ・∀・)「?」

(´・ω・`)「母さん、よくお見舞いに行ってたんですけど」

( ・∀・)「はぁ」







(´・ω・`)「お見舞いから帰ってきたのを玄関で迎えたら、僕、首絞められて」











.

80 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:35:31 ID:mN/z4wuo0

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(´・ω・`)『かあさん、おかえり』


('、`*川『…………ショボン』

(´・ω・`)『? かあさん?』



( 、 *川『…………』










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81 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:37:34 ID:mN/z4wuo0



( ・∀・)「……ちょ、ヘビィな話やめてくんない」

(´・ω・`)「あ、いえちょっとだけですよ。一瞬だけ。全然苦しくも無かったんですけど」

( ・∀・)「わーもーやだぁ、何でこんな重たい話聞いてるのオレぇ」

(´・ω・`)「すみません」

( ・∀・)「……」

( ・∀・)「いいよいいよ聞くよ。聞いてあげるよ、言いなさい」

(´・ω・`)「……あのー」

( ・∀・)「聞くってば。どうせ明日には忘れるから。言いたいでしょ?」

( ・∀・)「あんなこと言っちゃったんだもの、アフターケアだと思っといてあげる」

(´・ω・`)「……」

82 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:39:12 ID:mN/z4wuo0




(´・ω・`)「僕、ちょっと意味わかんなくて黙ってたんですけど」

(´・ω・`)「母さん、ちょっと僕見て、しばらくして溜息ついて部屋に戻って行って」

(´・ω・`)「その時、大変なんだなぁ、かわいそうだなぁって、思ったんですよ」

( ・∀・)「なんで?」

(´・ω・`)「えーっと」

(´・ω・`)「……その時は姉ちゃんも中学生だったし、子供相手に愚痴なんて言えなかったと思うんですけど」

(´・ω・`)「稼ぎ頭が大けがして、……僕はあんまりちゃんと教えてもらってないですけど、一生残る怪我なんだって。今も杖ついてますし」

(´・ω・`)「初めの頃は、もう働けないかもって言われてたそうです」

( ・∀・)「……大変だねぇ」

(´・ω・`)「大変ですよねぇ」

(´・ω・`)「まだまだ手のかかる子供が二人も居て、それで大黒柱が折れそうでって、母さんもすごく不安だったと思うんです」

(´・ω・`)「僕だって何となくだけど、本当に何となくだけどそれが分かってて、」

( ・∀・)「……」

( ・∀・)「それで、かわいそうだなって?」

(´・ω・`)「疲れるだろうなぁって思いました」

83 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:41:23 ID:mN/z4wuo0



( ・∀・)「そっか」

(´・ω・`)「僕が首絞められたのは、多分タイミングの問題だったんだと思うんです」

(´・ω・`)「あの時玄関通ってたのが僕じゃなくて姉ちゃんだったら、姉ちゃんがおんなじ風にされてたんだと、思うんです」

(´・ω・`)「……でも、ほんとにそうかなって」

( ・∀・)「……」

(´・ω・`)「思わないことも、無いじゃないですか」

( ・∀・)「無いのかな」

( ・∀・)「オレは親父にもセンコーにも兄貴にも殴られたことあるけど、本当に首を絞められたことなんて」

( ・∀・)「……あっあるわ」

(´・ω・`)「あるんですか」


( ・∀・)「いやまぁあれはチョークスリーパーっていうか……」

(´・ω・`)「なにそれこわい」

( ・∀・)「いやちょっとうち目には拳を、歯には蹴りをってとこあるから」

(´・ω・`)「なにそれこわい」

84 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:43:59 ID:mN/z4wuo0



( ・∀・)「ショボンくんのほうが怖かったでしょ」

(´・ω・`)「……僕は怖くなかったですよ」

( ・∀・)「そっか」

( ・∀・)「……そっかぁ」

(´・ω・`)「はい」

( ・∀・)「……だから、ショボンくんは殺されてもしょうがないかーと思ってると」

(´・ω・`)「いや、そこまででは」

( ・∀・)「じゃあ、生かしてもらってるんだから多少は我慢しなきゃと思ってると」

(´・ω・`)「……えーっと」





( ・∀・)「やっぱりショボンくん変だねぇ」

(´・ω・`)「ええー」

85 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:44:47 ID:mN/z4wuo0






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 しぃへ

 お久しぶりです。どれくらいぶりかな。
 前はいつだったか、覚えてないけど、もっと君に前向きで幸せですって連絡を入れたいものだなぁっていつも思います。
 本当だよ。本当にそう思ってるんだ。なかなかうまく、いかないね。

 ねぇしぃ、僕はいつも母さんが悪いようなことを君に言うけどね、母さんは悪くないんだ。
 もしかして誤解してるんじゃないかと思ったらたまらなく辛く思えてきたから、言うんだけれど、
母さんも、父さんも、姉さんも、みんなね。みんな、悪くないんだと思う。

 僕は卑怯者だから、だれかを悪いって言ってじゃあお前はどうなんだって君に聞かれるのが怖くてこんなことを言っているんだけど、
それでもね、僕みんなの誰だって、心から全部悪いと思えないんだ。
 よくわからないんだ。嫌いだとか、憎いだとか、どうも僕、どっかに忘れてきちゃったみたいで。


 最近、母さんに首を絞められそうになったときのことばかり思い出します。
 あのとき僕が黙っていたら、母さんが今みたいに疲れたって言うこともなかったのかな。



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86 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:47:01 ID:mN/z4wuo0






( ・∀・)『オレはねぇ、生物の勉強をしているから、思うんだけど』

( ・∀・)『いきものってさ、子供を造るために生きてるんだ』

( ・∀・)『子供を造って、育てて、その子供がまた子孫を造れるようになるまで育てるため、生きてるんだ』

( ・∀・)『それなのにその親が子を苦しめるのは、おかしいと思う』

( ・∀・)『きみはそのご両親をどう思っているか知らないけどね』

( ・∀・)『知らないし、分からないから言うけどね、怒るなよ』



( ・∀・)『子供をちょっとでも殺そうと思う親なんて、みんなアタマ可笑しいよ』





(´・ω・`)


(´-ω-`)「……そうかなぁ」






.

87 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:49:31 ID:mN/z4wuo0

( ・∀・)『あくまでオレの持論ね』

( ・∀・)『子供は親を選べない。親は子供から逃げることは出来ない』

( ・∀・)『でもねショボンくん、子供は親から逃げることが出来るんだよ』

( ・∀・)『……逃げたっていいんじゃないの? って思うんだけど』

(´・ω・`)『…………』

( ・∀・)『…………』






(´-ω-`)






( ・∀・)『ショボンくん、大学行く?』

(´・ω・`)『え? はぁ、まぁ、いければ』

( ・∀・)『じゃあ、うんと遠いところ受けな。絶対に実家から通わないような。親も滅多に来れないような』

( ・∀・)『海越えちゃえよ。海外なんてのも夢広がるね』


(´・ω・`)『え、えっと』




( ・∀・)『逃げちゃえよ』

88 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:50:51 ID:mN/z4wuo0



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 でもしぃ、僕も疲れたよ。おなかが痛いんだ。小指が痛いんだ。
 でも、母さんも父さんも姉さんも、僕の心配なんてしんどくてしてる暇、ないんだと思う。
 しょうがないよねぇ。僕もう十八になったんだ。子供みたいに心配されてるわけにはいかないんだものねぇ。

 でもきみにくらいは僕もしんどいって言っていいよね。辛いんだ。辛いんだよ。
 おなかは痛いし、何にもできないし、疲れたし、もう何にもかもぜんぶ無かったことにして逃げ出してしまいたい。
 嫌だよ。僕何か悪いことしかできないんだ。でも逃げ出したって何にもできないんだ。

 多分ね、これって受験のなんとかのストレスとかって言われるんじゃないかな。
 みんな辛い時期だから我慢するんだよって、きっとそんなふうに言われるんだ。
 多分それは何にも間違ってないんだ。間違ってないんだよ。でもね、やっぱりつらいです。

 僕はこれをだれに吐き出せばいいんでしょう。
 僕の吐いたのなんてさ、誰にも見せられないじゃない? 
 汚いし、気持ち悪いし、後片付けは面倒くさいし、そんなの迷惑だから、誰にもみせられないよ。

 君にこんな風に吐き出しておいてこんなことを言ってごめんね。ごめんね。
 でも僕だって悪くないと思ってるんだ、僕。浅ましくて嫌だよ。しんでしまいたい。



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89 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:52:51 ID:mN/z4wuo0




(´-ω-`)


(´・ω・`)




(´・ω・`)「母さん、奨学金なんだけど」

('、`*川「ああ、どうだった?」

(´・ω・`)「……えっと」

('、`*川「どうしたのよ」

(´・ω・`)「…………落ちた」



('、`*川「…………は?」








.

90 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:53:31 ID:mN/z4wuo0

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しぃへ

 やぁしぃ、二ヶ月ぶりかな。元気? 
 ぼくはね、少しだけ胃を壊したけど、あとはまぁ元気の類似みたいなもんだよ。
 すっかり寒くなってきて、君が体調を崩してなきゃいいんだけど。

 どんどん冬がやってくるようで、ぼくの一番大事な試験は冬にあるんだけど、もう今からなんだか不安でしょうがないよ。
 何せ大学にも行ってないようななにもしてないぼくに存在の意義は無いらしい。
 前から言っていたけれど、なんだかものすごい話だなぁと思うよ。どうやってぼくはゆるして貰えばいいんだろう。


 そういえばまえからききたかったんだ。

 ぼくはもしかして、可哀想な子供なのかな。
 わからないんだ。世の中にはもっと悲しい子供がいるっていう。
 生きたくても生きられない悲劇があるっていう。学びたくても学べないつらさがあるっていう。

 でも、だったらぼくが悲しくないかっていったら、そんなことないじゃない?
 ぼくが辛いのはほかの誰がもっと辛くても消えたりなんてしないじゃない?

 それで消えてくれれば、どんなにぼくは幸せだろうってずうっと思うんだけど。
 もう忘れよう忘れようって思うのに、忘れられないんだ。
 お母さんやお父さんはぼくよりお金が大事だなんてきっと口が裂けても言わないよ。

 でもね、たぶん、ぼくが元気で生きてそうやってお金を使っているうちは、それはきっと嘘だよね。
 だってぼくがいなくてもお金は平気だけど、お金が無くちゃぼくは生きて行かれないもの。分かってるんだよ。わかってるんだよ。




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91 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:55:54 ID:mN/z4wuo0




('、`*川「何で」

(´・ω・`)「……その、評定、足りなくて」

(´・ω・`)「えっと、利子つきのなら借りれるって言われたんだけど」

('、`*川「……おねえちゃんは足りてたのに」

(´・ω・`)「あの、」

('、`*川「利子つきのなんて借りるだけ無駄だから、辞めときなさい」

(´・ω・`)「……うん」

('、`*川「…………もう終わっちゃったことをどうこう言ってもしょうがないから良いけど」

('、`*川「ショボン、あんただってうちのこと、ちょっとは分かってるんでしょ?」

(´・ω・`)「……」

92 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:56:42 ID:mN/z4wuo0



('、`*川「分かってるなら頼むわよ、ホント……」

(´・ω・`)「……だって僕、何にも教えてもらってないよ」

('、`*川「何か言った?」

(´・ω・`)「何にも言ってない。ごめんなさい」

('、`*川「謝って貰ったってどうしようもないでしょ」

(´・ω・`)「……ごめんなさい」

('、`*川「……はぁ」

('、`*川「いいからさっさと着替えてきてご飯の用意手伝って」

(´・ω・`)「……うん」


(´・ω・`)「あの、母さん」

('、`*川「何?」

(´・ω・`)「が、学校の方の学費免除の試験、受けるから」

(´・ω・`)「それ、受かれば、学費免除されるから……そっち、頑張る」






('、`*川「……」

('、`*川「期待しとくわ」

93 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:57:32 ID:mN/z4wuo0


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 でも、もしかしてそれって可哀想なのかな。そうやって考えるのは、可哀想なのかな。
 塾はお金がもったいないからってやめたんだ。予備校は通うのだってお金がかかるんだからって行ってないんだ。
 きっとこのチャンスを落としてしまったら、ぼくはもう勉強しないで働くんだ。悪いことじゃないんだよ。

 分かってるんだ。しょうがないしぼくだってつらい思いしたくないもの。


 でも、親って子供が望むのなら学ばせてやるものなんじゃないのかって、あの言葉。


 きっとね、あのひとはぼくみたいにこんな場所に住んでいないし、境遇も違うだろうし、わかってるんだよ。
 ちゃんとお母さんもお父さんも、ぼくののぞむ教育っていうのを、しようとしてくれているんだ。
 がんばってくれてるんだ。信じるよ。信じるけど。でも、ねぇしぃ、ぼくは可哀想なんですか?


 あたまがわるくて、お金が借りれないんだそうです。
 そういったら、お母さん怒っちゃった。
 なんだか悲しいんです。だってもうどうしようもなくて。

 ああ、きっと母さんも父さんもぼくができそこないだとため息を吐くんでしょう。
 お姉さんはできたのに、そんなこともできない。
 あれはだめだって困るんでしょう。いやだ。ああいやだ。ぼくそんなことしたいわけじゃ、ないのに。

 ねぇしぃ、ぼくね、みんなほんとうのほんとうに、困ってほしくない。
 ぼくの存在で困ったり悩ませたりだとかするくらいなら、もうね、しんじゃいたい。
 しにたいしにたいって思うのに、やりたいこともかくしておきたいことも、こわくってしねない。

 ねぇしぃ、ぼくはもうなんだか、つらいねぇ。
 こんなのってふつうなんだろうね。世の中の人はみんなつよいね。羨ましいなぁ。



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94 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:58:46 ID:mN/z4wuo0










(´・ω・`)「あ、合否きてる」

(´・ω・`)「……」

(´・ω・`)「……」


(´・ω・`)「……やっぱり、なぁ」


(´-ω-`)「…………」











.

95 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 19:59:39 ID:mN/z4wuo0

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しぃへ

 また久しぶりのお手紙になったね。
 もうすっかり冬で、年も暮れになってきているけれど、しぃはどう過ごしてるのかな。

 前言っていた大事な試験はね、逃げるみたいにしてなんとかすり抜けちゃった。
 僕、受かったよ。
 ね、みんなおめでとうっていってくれて、嬉しいんだけれどね、なんだかずるをしたようで、ちょっぴり恥ずかしいね。

 でも、大丈夫。それはね、僕だけじゃないから、って、たぶん、たいじょうぶ。
 それから、この前はもう一つ試験を受けて、それに受かれば僕はもうお金の心配をしないで大学に行けたんだけどね、落ちちゃった。
 ねぇ、これまだお母さんにも言っていないんだけどね、どうしようしぃ、とても怖い。

 だって母さんも父さんも、口では言わないけど期待をしていたよ。
 もしかしたらって。僕だってしてた。
 でも落ちちゃったよ。

 どうしよう。ねぇ、怒られるのかな。
 それともがっかりされるのかな。やっぱりだめだったかって、失望されるのかな。
 怖いよ。ぼくは、こんな心配ばっかりしていて、どうしてだろう。

 ねぇしぃ、ぼくはどうしてうまくやれないんだろうね。
 せっかく、母さんや父さんに、何の心配もかけずに、胸を張って、これは手の掛からない自慢の子ですっていってもらえたかもしれないのに。
 どうしてうまくいかないんだろう。どうしてうまくいかないんだろう。

 ほんとはね、分かってるんだ。努力が足りなかったんだ。分かってるから、もう、いやだ。分かってたのにね、できないから、もう。
 しぃにこんなこと言っても哀れっぽいだけだね。ごめんね。



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96 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:01:30 ID:mN/z4wuo0


川 ゚ -゚)「そういえば、ショボンくんは何処の大学なんだっけ?」

(´・ω・`)「うん? えっと、V大」

川 ゚ -゚)「ああ、V大なのか。あれ、AO?」

(´・ω・`)「ううん、公募」

川 ゚ -゚)「ああ、そっか、理系だとAOはないか」

(´・ω・`)「この前合否来て、受かってたから、晴れて受験生終わり」

川 ゚ -゚)「う、うわ、先越しやがった」

(´・ω・`)「どやー」

川 ゚ -゚)「むかつくなぁ。おめでとう」

(´・ω・`)「あとがとう。クーさんは?」

川 ゚ -゚)「私はシベリア女子だな」

(´・ω・`)「わ、有名私立」

川 ゚ -゚)「そんな言い方しないでくれないかなぁ」

(´・ω・`)「クーさん頭良いしねぇ」

97 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:02:27 ID:mN/z4wuo0



川 ゚ -゚)「別に良くないさ。しかしV大かぁ、下宿だな」

(´・ω・`)「うん。クーさんもシベリア女子なら下宿でしょう……っと、結果出てないならまだ分かんないか」

川 ゚ -゚)「指定校枠があったらよかったんだけどね。まぁ、手応え的にはいけたかな」

(´・ω・`)「おおー」

川 ゚ -゚)「今は向こうの部屋探しで親と大モメしてる」

(´・ω・`)「あぁ、やっぱり女の子だと色々大変だもんねぇ」

川 ゚ -゚)「別にある程度セキュリティがあるならアパートでいいって言ってるんだけど、母さんたちマンションって聞かなくて」

(´・ω・`)「いやぁ、危ないし心配なんでしょ」

川 ゚ -゚)「家賃の桁が変わってくるっていうのに……」

(´・ω・`)「でも怖いよ、ストーカーとかさ。都会だし」

川 ゚ -゚)「それもそうだけどさぁ」

(´・ω・`)「うちもそろそろ相談しないといけないかなぁ。なるべく安くて近いとこでいいや」

川 ゚ -゚)「男の子は楽そうでいいな」

(´・ω・`)「いやー、仕送りのこととか、あんまり言えないし、大変だけどね」

川 ゚ -゚)「あぁ、バイトとかするのか?」

(´・ω・`)「あ、そういやもう結果出たからやってもいいのか。……どうしようかなぁ」

98 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:03:33 ID:mN/z4wuo0









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 ほんというとね、ちょっとだけ可笑しいなって思うんだ。
 やっぱりあのひとの言うことは本当でさ、周りのみんなはね、お金だとか、そういうの、ほんとに気にしてない風に見えて。
 言っていてもしょうがないことなのは分かってるんだよ。でも、なんだか滑稽だなぁって。


 全部入れ替えてしまいたいね、しぃ。
 ぼくのこの怠け癖も、卑屈なのも、ぜーんぶ取り替えて、きちんとしたものを入れて生きたい。
 しんだらなおるのかなぁって、ちょっと笑っちゃった。

 ぼくなんて生まれてこなければよかったのにね。
 しぃも、そしたらこんな手紙、受け取ることもないんでしょう?



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99 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:05:49 ID:mN/z4wuo0





(´・ω・`)「あ、おかえり、父さん」

(´・ω・`)「かえってたの」

(`・ω・´)「ああ、ただいま、ショボン」

(`・ω・´)「……」

(`・ω・´)「ショボン、座りなさい」

(´・ω・`)「……なに?」

(`・ω・´)「いいから」

(´・ω・`)「……うん。頭拭きたいから早くしてよ」

(`・ω・´)「すぐすむから」

(´・ω・`)「うん」



(`・ω・´)「…………学費免除、落ちたってな」

(´・ω・`)「……ごめん」

(`・ω・´)「謝るな」

(´・ω・`)「ごめんなさい」

(`・ω・´)「謝らなくていい。別に、父さんたちはお前を大学に行かせるのに、何も金が惜しいわけじゃない」

100 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:08:05 ID:mN/z4wuo0



(´・ω・`)「……」

(`・ω・´)「確かにまぁ、免除されれば楽だったかもしれないけど、普通なら払って当然なんだ」

(`・ω・´)「うちだってそれなりに貯蓄くらいはしてある」

(`・ω・´)「おねえちゃんを、お前を大学まで行かせて、結婚させるくらいまでは」

(`・ω・´)「……まぁ、おねえちゃんは奨学金分、確かに得してるが」

(´・ω・`)「…………」

(`・ω・´)「だから、お前はそれに遠慮したりとかしなくてもいい」

(`・ω・´)「父さんも母さんも、お前がしたい勉強をしてくれればそれでいい」

(`・ω・´)「だからショボン、」

(´・ω・`)「……」

(`・ω・´)「…………」

(´・ω・`)「…………」





(`・ω・´)「…………何だその目は」

(´・ω・`)「え」

101 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:09:36 ID:mN/z4wuo0




(`・ω・´#)「何だ、その目は。返事もしないで」

(´・ω・`)「え、」

(`・ω・´#)「人が慰めてやってるのに何だその態度は! お前も俺を馬鹿にするのか!」

(;´・ω・`)「えっ、え、」

(`・ω・´#)「お前も俺をカタワって馬鹿にしてるのか! 陰で笑ってるのか! そうだろ!」

(;´・ω・`)「ち、が、」

(`・ω・´#)「どいつもこいつも! 息子まで俺を馬鹿にしやがる!」

(`・ω・´#)「育ててやったのに! 事故をしたくらいで! ああ畜生、ふざけてやがる! ふざけてやがる!」

(;´・ω・`)「そんなこと、」

(`・ω・´#)「俺が育ててやったのに! 養ってやったのに! そうやって陰で笑って!!」




(;´・ω・`)「そんなこと言ってない、父さん……」



(`・ω・´#)「うるさい!!」

102 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:10:25 ID:mN/z4wuo0






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しぃへ

 もうぼくはなんにもうまくできません。

 きみにこうやって手紙でも書いたって上手に泣くこともできなくなっちゃった。
 僕の泣き顔なんて醜くてきたなくてやってられないんだろうなぁ。
 これが手紙で良かったや。しぃにもっと嫌われたら、ぼくいやだから。

 本当にもうなんにもうまくできないからね、いつかの詩人さんが書いてたみたいな、でくのぼーのひとになってしまいたいなって。
 でもね、ぼくはどうしてもだめです。直ぐに人間に戻ろうとしちゃうんだ。ああ、嫌だなぁって。つらいなぁ。

 おとうさんだって好きで怒っているわけじゃないでしょう。ぼくのことを思っているんでしょう。
 そうだよね? そうだと言ってほしいんだけど、しぃに聞いてもしょうがないね。
 だからね、ぼくがわるいのは卑屈でもなんでもなくて真実で、不機嫌な態度でおこらせてしまったぼくがぜんぶわるいんです。

 でもぼくしにたいとおもったよ。
 どこかで間違えちゃったんじゃないかな。
 ぼくにはどうしてこんなに世界が難しいんだろう。

 みんなおなじなのかな。簡単そうにこなしてるのに。
 ぼくできないよ。おとうさんに怒鳴り返すのも、おかあさんを拒絶するのも、おねえさんにうるさいっていうのも。
 なんでみんな簡単に出来るんだろう。なんでぼくも簡単に出来ることにされてるんだろう。


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103 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:13:02 ID:mN/z4wuo0






从; ゚∀从「ショボン! 父さん! どうした!」

(`・ω・´#)「うるさい! お前も陰で笑ってるんだろ! 誰のお陰でメシ食ってるんだ! なぁ!」

从; ゚∀从「父さん?! 落ち着けって、何だよ、どうしたんだよ!」

(`・ω・´#)「ああ黙れ黙れ、黙ってくれ! もう嫌だ、疲れた! なんで俺ばっかりこんな目に遭う!」

(`・ω・´#)「俺はただ親切で運んだだけなのに! なんでこんな風な目に遭わなきゃいけない!!」



从; ゚∀从「ショボン、部屋戻れ」

(;´・ω・`)「で、も、」

从;# ゚∀从「いいから戻れ。アンタ居ると逆なでするんだよ」



(;´・ω・`)「…………わ、分かった」







(;´・ω・`)






「もう嫌だ、ああ、もう嫌だ」

「なんでこんなことなっちまったんだよ、教えてくれよ」
 




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104 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:13:44 ID:mN/z4wuo0

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 こわいじゃない。こわくてこわくて、ぼくできないよ。
 よのなかでこわくないものなんていっこもないんだ。全部全部分からないし恐ろしいしなんで怒るのか分からない。わからない。
 こわいよしぃ。つらいよ。押しつぶされそうだよ。やめてほしいんだ。

 ぼくね、最初から嫌われてるってことに思っておこうと思って。
 そうすればどんなに嫌われてもね、最初に戻っただけだって思うだけでしょ?
 でも、家族あいてにそうやって考えるのは、悲しいね。

 悲しいから止めておこうって、思うんだけどね。
 でも本当に最初はちゃんと好いて貰ってたと思っちゃったばかりに、もうぼくはきっとだめだと思うんだ。
 だってこんなの好かれないよ。もうだめだよ。もうだめ。かぞくだからって、それってじつは何の免罪符にもならないんだね。


 ああ、やだなぁ。
 ねぇしぃ、ぼくは間違わない人になりたいです。
 どうせ好いてもらえやしないんだよ。でもさ、もしかしたらってさ。

 やっぱり嘘だったね。きのせいだったね。いやだなぁ。そんなのって意味、あるのかなぁ。
 ぼくはしぃに何て言って貰いたいんだろうね。もうそれもわかんないんです。
 いらないよ、こんなのいらないよしぃ。やり直しもしたくない。もうぜんぶ終わりで良いじゃない。

 疲れたって言うのも君にしか言えないや。





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105 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:16:08 ID:mN/z4wuo0


(;´・ω・`)


(;´・ω・`)




(;´-ω-`)




(;´;ω-`)


(; ぅω-`)




(; ぅω∩`)




(; ぅω∩`)「……」



(; ぅω∩`)「う、ううう」

106 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:17:05 ID:mN/z4wuo0







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しぃへ

 ぼくがこんなにかわいそうな奴なのはぼくのせいだと思います。





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107 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:18:34 ID:mN/z4wuo0















(*゚ー゚)「なら、さっさと死んでしまえ」



(; ぅω∩`)「うん…………」




















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108 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:19:29 ID:mN/z4wuo0
おわりだよ お疲れ様でした

111 :名も無きAAのようです :2013/11/03(日) 20:27:13 ID:mN/z4wuo0



思春期の鬱々した感じのアレを書けばノンフィクションもどきみたいに思えて自己投影した女子高生が釣れるかと思って書いた
反省はしていない 女子高生のパンツは見たい
もしも本気でこのショボンに共感してるような奴がいたら架空の友人と一方的な文通してる場合じゃねぇから、
誰かどうでもいいあとくされの無いネット上の友人とかに悩み相談したらいいと思うよ

このショボンがこの後自殺したか、案外普通に独り暮らし初めて何事も無かったかのように今もやしスープ食ってるかはご想像にお任せします

折角のスレを100程度で終わらせるのも何か勿体無いからまた今度同じ名前の別の短編でも書いてここに投下する
もし質問とかあったら受け付けるけど多分無いだろうからそれじゃあまた