o川*゚ー゚)o思い出レストランのようです 食後のデザート

98 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:49:26.806 ID:0raBhKNo0
 


・当店は乱数調整のために存在しております。



食後のデザート 盛岡リリ様 ご注文


      レストラン


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100 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:50:32.116 ID:0raBhKNo0
 
 あの人と結婚してから、7年になる。私たちは、長年の夢であったレストランの開業を間近にしていた。
 事の発端は私が父から聞かされた、とある夢のようなレストランの話。
 そのレストランは、お客さんの記憶を見透かして思い出の料理を食器から味付けまで完璧に再現して出してくれるらしい。

 それは酔って見た夢なのかもしれない。口から出任せの物語かもしれない。

 青い狸のドアのように、疲れた人が普通の扉を通るとそこに広がる素敵なお店。
 アールデコ調の調度品と煉瓦と板目の店内は、淡い間接照明で落ち着いた雰囲気を醸し出す。
 まるで未来を予測しているような、完璧な接客のウェイトレスに、最初は戸惑うけれど、必ず、心温まり満足して帰るお客さん。

 幼い頃、その話を聞いた私はそのレストランに憧れた。
 きっと、酔って見た夢だろうと父はいう。ならば、私はその夢を実現させたいと考えた。

(´・_ゝ・`)「遂にここまで来たな」

⌒*リ´・-・リ「ええ……」

(´・_ゝ・`)「今までありがとうな」

⌒*リ´・-・リ「いえ、これからもよろしくお願いします。シェフ」

101 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:52:15.916 ID:0raBhKNo0
 
 そんな私は女ばかりの調理学校で、少ない男子生徒だった旦那と出会った。
 料理に対するそのひたむきさに、私は惚れていった。
 そして結婚し、二人でお金を貯めて、やっとここまでたどり着いたのだ。

 保健所や税務署への申請など、細々とした書類は提出済みだが、開業してから送る書類はたくさん残っている。
 従業員はまだ雇っていないから、私と旦那の二人きり。
 メニュー以外のものも積極的に出すというスタイルは受け入れてもらえるかわからない。

 問題は山積みだけれど、でも、開業に辿り着いたのだ。

 私は開業して一番最初にお父さんを呼ぶと決めていた。新しい方ではなく、本当のお父さんの方だ。
 旦那は中学生の頃、一時は不登校にまでなった時に立ち直らせてくれた恩師を最初に呼ぶと決めていたらしい。
 カランコロンとドアベルが鳴る。私はいそいそとそちらへ駆け寄り頭を下げた。


⌒*リ´・-・リ「いらっしゃいませ! 思い出レストランへようこそ!」


 たぶん、そのどちらかが訪れたのだろう。
 私達はあの夢物語のように満足させられるだろうか?
 いや、違う。させるんだ。さあ、張り切って行きましょう!

102 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:52:38.334 ID:0raBhKNo0
 




 - CLOSED -




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