o川*゚ー゚)o思い出レストランのようです ラストオーダー

81 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:33:42.937 ID:0raBhKNo0
 


・当店ではお持ち帰りも承っております。気軽にお申し付け下さい。



ラストオーダー 長岡譲二様 ご注文



     駄菓子

82 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:35:03.606 ID:0raBhKNo0
 
 仕事の関係でしこたま飲まされた帰り道。
 地元の駅で、久しい顔をふと見つけた。一瞬、誰かが分からなくて、喉に小骨が引っ掛かるような感覚を覚える。
 相手もすぐに気が付いて、声を掛けてきた。

( ・∀・)「あ。お、おう久しぶり」
  _
( ゚∀゚)「あー……もしかして、棚主? 何年ぶりだ?」

( ・∀・)「同窓会に出れなかったから、8年ぶりくらいか?」

 声を聞いて、ふと、答えが出た。
 棚主茂夫。小、中学校の同級生で、幼馴染と言う奴だった。
 小さい頃は毎日のように遊んだ仲でも、流石に8年も疎遠だと顔も変わってすぐに誰だかわからなかったのだ。

( ・∀・)「長岡。お前実家暮らしだっけ?」
  _
( ゚∀゚)「おう、そうだよ。お前は?」

( ・∀・)「俺は今帰省中。今何やってんの?」

 帰る方向も同じなので、必然的に並んで帰ることになる。
 幼馴染といえど、話すのは随分久しぶりだった。
 こいつはたしか東京の大学に行っていて、そのころから顔どころか後姿も見ていない。
  _
( ゚∀゚)「中学校で数学教えてる」

( ・∀・)「マジか。すげーな先生かよ」

83 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:36:04.229 ID:0raBhKNo0
  _
( ゚∀゚)「お前は? 院に進んだとかカーチャンが言ってたけど」

( ・∀・)「俺は今助教だよ」
  _
( ゚∀゚)「マジ? いいなぁ、俺も院に進んで勉強すりゃよかった。いや、それはそれで大変か」

( ・∀・)「そっちも大変なんじゃねえの? 子供の相手って」
  _
( ゚∀゚)「あー……まあなぁ」

 思い描くのは、盛岡という名の一人の生徒。
 学校で暴力沙汰の事件を起こして以来不登校になった彼は、今も悩みの種である。
 気弱な生徒だと、ずっと思っていた。それが、あんなことを起こすなんて……
  _
( ゚∀゚)「……」

(;・∀・)「あ、なんか地雷踏んだ? わりいな」
  _
( ゚∀゚)「ああ、いや。気にすんな」

 しばし、思考の海に沈んでしまう。ふと、気がつくと途切れた会話。
 日暮れも遅くはなった初夏と言えど、すでに夜空は暗く申し訳程度の星が小さく明滅しているのが見える。

( ・∀・)「……」
  _
( ゚∀゚)「……」
 
 唐突の沈黙。その奇妙な歯がゆさに、8年の歳月が急に重たく感じる。
 久しぶりすぎて、一度勢いを失うと何を話していいかわからなかった。

85 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:36:53.935 ID:0raBhKNo0
 
 ポケットを探って煙草を探すが、先ほど飲み会で随分と減っていることに気がつく。
 棚主に断って駅前のコンビニへと立ち寄った。
 先に帰っていいといったが、彼は待っていると手を振ってくれた。

 正直、帰ってもらっても構わなかった。
 昔は特に理由もなくダラダラと会話できたが、長い年月がそれを錆びつかせてしまったのだ。
 どうにも気まずい。かつては親友と呼べた仲が、今ではどうにも仮面越しに喋っている気がする。

 自動ドアをくぐり抜け、カランコロンと小気味のいいベルの音に、一瞬、違和感を覚える。

o川*゚ー゚)o「いらっしゃいませ。思い出レストランへようこそ」
  _
( ゚∀゚)「……あ、悪い。店を間違えた」

o川*゚ー゚)o「一名様でよろしいですか?」
  _
( ゚∀゚)「店を間違えたんだって、友達待たせてんだ。悪いな」

 酒には強い自信があったが、思ったより酔ってたのかも知れねえな。
 そんなことを考えながら引き返してドアノブに手をかける。
 が、ドアノブは回りもせず、ツルツルとした表面の感覚だけが手に伝わった。
  _
( ゚∀゚)「なんだぁ? おい、鍵掛かってるぞ?」

o川*゚ー゚)o「一名様でよろしいですか?」
  _
( ゚∀゚)「だから客じゃねえって」

86 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:37:44.397 ID:0raBhKNo0
 
 何だこの店員。頭おかしいのか? やだなぁ。変な店に入っちゃったかもしれない。

o川*゚ー゚)o「一名様でよろしいですか?」
  _
( ゚∀゚)「ああもう、一名でいいよ。帰らせてくれ」

o川*゚ー゚)o「かしこまりました。すぐご帰宅できるものですね。少々お待ち下さい」

 何が少々なんだよ。帰るだけだ。すぐドア開けろよ。
 イライラが募るが、しょうがない。見渡すとどうやら内装は凝っている。変な店員がいなければ、高級レストランに見間違えただろう。
 本当に少しの時間を待つと、店員はビニール袋を持って現れた。
 白く安っぽいビニール袋は何もロゴのようなものはなく、妙に店の雰囲気から浮いて感じる。

o川*゚ー゚)o「お待たせいたしました。こちらお持ち帰りとなっております」
 _
(#゚∀゚)「いや何も頼んでないんだけど? 早く出してくれ。金払わねえぞ俺は」

o川*゚ー゚)o「当店ではお代は頂いておりません」

 どういうことだろう? つまり、店を訪れたサービスってことか?
 この辺にこんな小洒落たレストランはなかったと思うから、もしかすると開店直後で少しでも顔を売りたいのかもしれない。
 まあ、受け取れば出してもらえるのだろう。仕方ないので、それを受け取る。

o川*゚ー゚)o「ありがとうございました。また当店をご利用するほど疲れぬよう、心からお祈り申し上げます」

 変な別れの挨拶を聞き流していると、今度はドアは簡単に開いた。
 もしかすると、酔ってて変に力を込めていて、鍵なんか最初から掛かっていなかったのかもしれない。

87 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:38:57.587 ID:0raBhKNo0
 
( ・∀・)「……」
  _
( ゚∀゚)「……」

 結局、煙草を買わずに帰路に戻る。棚主は飄々とした顔をして、律儀に待っていた。
 待たなくてもよかったのだが、しょうがない。
 何食わぬ顔で隣を歩く、会話は生まれない。

( ・∀・)「なあ、あの公園」

 ふと、モララーが足を止めたのは、懐かしい公園だった。
 小学生の頃、よく一緒に遊んだ小さな公園である。

( ・∀・)「球体ジャングルジム、撤去されたんだな」
  _
( ゚∀゚)「ああ、そういえばそうだな」

 棚主がそちらに気を取られたその時に、カランとビニール袋が鳴る。
 そう言えば、何が入っているんだこれ? あの変な店員だ。もしかすると、変なものが入っている可能性は否めない。
 街灯の明かりを頼りに、ビニール袋を開けると、その中には懐かしい色とりどりの駄菓子が収まっていた。
 カランと音を立てたのは、2本のラムネ瓶だ。

( ・∀・)「お、お前! 懐かしいもん買ったなぁ! コンビニにラムネなんて売ってんだ?」
  _
( ゚∀゚)「えっ? ああ、まあ……」

 変な勘違いを産んだが、気にせず1本差し出す。
 棚主は一瞬きょとんとしたが、ニヤリと笑ってそれを受け取った。

88 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:41:14.988 ID:0raBhKNo0
 
 二人でなんとなく公園に入り、ブランコに腰を掛ける。
 ラムネのビー玉をピンで押しこむと、炭酸が一気に溢れ出し、それを慌てて口に付ける。
 よく考えたら、炭酸ジュースが入ってるなんて考えず、適当にビニールを振り回していた。
 溢れて当然だ。
  _
( ゚∀゚)「あっ! うわっ……」

( ・∀・)「バッカwww」

 見れば、棚主は上手くジュースを口に運んでこぼしていない。
 ああそうだ。こいつはラムネ飲むの上手かったなぁ。
 今思えば何の役にも立たない技能だが、でも、当時は憧れた技能だ。

( ・∀・)「あっなんだっけこれ! さくらんぼ餅? なっつかしっ!」
  _
( ゚∀゚)「確か、フルーツ色々入ってるミックス的なやつもあったよなぁ」

 モララーが取り出したのは、四角いチップ状の餅が1つずつ丁寧に入れられた薄く透明な容器。
 爪楊枝が入っていて、それで突く定番の駄菓子である。
 口に入れるとやたら甘く、わずかにサクランボ、と言われればサクランボの風味がする。
 やたら歯にくっつくような硬さと粘りが、だが、懐かしく心地いい。

 サイコロキャラメル、きなこ棒、ポン菓子、きびだんご、らあめんババア、セコイヤチョコレート。
 どれも、まだ生き残っていたのかと、懐かしい戦友に出会った気分でそれらを取り出していく。
 あ、ポテトフライ。この強烈に濃い甘しょっぱさが好きだったなぁ。

89 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:41:40.065 ID:0raBhKNo0
  _
( ゚∀゚)「お、蒲焼き屋さんあるぞ」

( ・∀・)「ジョルジュさ。それでうなぎの蒲焼き丼だって、ご飯の上に乗せて食ってたよな?」
  _
( ゚∀゚)「懐かしいなそれ。味濃いからいけなくもねえんだよな」

 懐かしいアダ名。すごく、久しぶりにその名前で呼ばれた気がする。
 俺の名前のジョージをフランスだかスペイン読みだかするとジョルジュというらしい。
 小学生の頃、それが何故か俺のアダ名で定着していたのだ。

( ・∀・)「いやー、硬くて食いづらいつってたじゃん」
  _
( ゚∀゚)「そう言いながら、モララーだって食ったじゃん」

 釣られて、俺もついアダ名で呼ぶ。 それがきっかけだった。二人で見つめ合い、どちらともなく破顔する。
 元はなんでモララーなんてアダ名になったんだっけか?
 もう、思い出せないけれど、些細なことはどうでもいい。

 他人行儀の苗字読みから、ただアダ名で読んだだけ。懐かしい駄菓子を一緒に食べているだけ。
 それだけで、なんだか、急に親友に戻ったような心地だった。

( ・∀・)「公園の前に駄菓子屋あったよな。酒屋兼任のもうやってないのか」
  _
( ゚∀゚)「ああ、結構前に潰れたよ。高校くらいだったけかなぁ?」

90 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:42:59.939 ID:0raBhKNo0
 
 ラムネの瓶をカチンと鳴らして乾杯をして、きなこ棒をかじりながら、懐かしい思い出を語る。
 駄菓子が俺たちの会話の蓋を開けたみたいだった。

 目の前の滑り台を逆走して、そのまま頂上付近ですっ転んでゴロゴロと転がり落ちた記憶。
 蜂の巣に石を投げたら予想以上の大群が出て、花火の煙でなんとか逃げ切った思い出。
 3階から下の女子更衣室を覗こうとして、見つかりそうになって飛び降りて全治2ヶ月を負った話。
  _
( ゚∀゚)「あれは勇者だったわ。男子全員の憧れの的」

( ・∀・)「いや、お前が授業中に消しゴムハンコで口から血をダラダラ垂れ流した方が勇者だって」
  _
( ゚∀゚)「ああ、授業中に消しゴムハンコ作たらカッターで指切って、バレちゃ不味いから血を吸って乗り切ろうとした時のことか」

( ・∀・)「先生ドン引きしてたからなあれ」
  _
( ゚∀゚)「気道に入って、思わず吐血したからな」

( ・∀・)「吐血浴びてた高崎先生、元気かなあ」
  _
( ゚∀゚)「高崎先生は知らんけど、渋澤先生は今校長やってるよ。ってか上司」

( ・∀・)「マジかよ。俺、高校からずっと地元離れてて、そういう事情は疎いんだよな」
  _
( ゚∀゚)「あー、じゃあ流石兄弟の兄貴の方。弟よりも早く結婚したよ。しかも美人と」

(;・∀・)「マジで!? 相手どんな物好きだよ」
  _
( ゚∀゚)「弟と違って残念なのになー」

91 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:44:04.873 ID:0raBhKNo0
 
( ・∀・)「お前はー? 相手いねえの? 周りJCばっかだろロリコン野郎」
  _
( ゚∀゚)「いやー教師の目線で見ちゃうと皆ガキですわ。エロ動画で見るJCの文字は魅力的なのにな。出会いねえー」

( ・∀・)「まだマシだろ。理系の助教授なんて本気で女いねえぞ。学生含めて男子9割、怪物1割」
  _
( ゚∀゚)「えーでも合コンとかモテそうだけど? 大学では白衣でフラスコクルクルしてたり?」

( ・∀・)「そんなんじゃねえって。俺の専攻は化学じゃねえし。今はカオス理論の応用で気象のコントロール研究してる」
  _
( ゚∀゚)「なにそれ? カオス? 何かカッコいいな」

( ・∀・)「あー……えっと、バタフライ効果って知ってる?」
  _
( ゚∀゚)「ああ、大学の授業で聞いたことあんな。ブラジルで蝶々が羽ばたくとどうたらって」

( ・∀・)「蝶の羽ばたき程度の小さな攪乱が、数日後には遠いテキサスでハリケーン起こすくらい大きな影響を与えちゃうって話」
  _
( ゚∀゚)「ほー。風が吹けば桶屋が儲かるみたいな?」

( ・∀・)「そそ。長期的な予報は方程式が分かってても、ちょっとした差による変化が加速度的に激しくなって当てにならない、ってわけ」

92 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:44:31.274 ID:0raBhKNo0
  _
( ゚∀゚)「逆に直近だと微々たる影響は微々たるままだから、今日、明日の天気はだいたい当たると?」

( ・∀・)「明日の天気は経験則なんだけど、まあそんな理屈。近似値で計算できない予測不能だからカオス理論」
  _
( ゚∀゚)「それをどう応用すんだよ? 無理じゃね?」

( ・∀・)「複雑すぎて一見予測不能でも、ランダムじゃないのがミソな。計算さえ間に合えば長期予報が実現する、はず」
  _
( ゚∀゚)「いや、それこそ蝶の羽ばたきまで全部把握するんだろ? 無理じゃね?」

( ・∀・)「そりゃそうなんだけど、羽ばたきを無視するくらいデカい影響を継続的かつ任意に与えたらどうよ?」
  _
( ゚∀゚)「例えば?」

( ・∀・)「海に1㎞ごとに温度を調整する機械を1万個浮かべて、海面温度をコントロールする、とか」
  _
( ゚∀゚)「うへー、規模でっけえー」

( ・∀・)「後は大量のナノマシンとかな。それで大きな台風を半分に分割する確率を跳ね上げたら、災害を減らせるだろ? そういう研究」
  _
( ゚∀゚)「なんかすげーな。SFみてーだ。まあ、実は知ってたけどねカオス理論。数学科だったし」

( ・∀・)「おい」

93 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:45:58.318 ID:0raBhKNo0
  _
( ゚∀゚)「あー研究いいなぁ。大学じゃ数学は結構マジでやってたんだけどな」

( ・∀・)「数学科って数字ラブな変態多いイメージだしな」
  _
( ゚∀゚)「そういうガチ勢になれなかったから教師やってんだけどさ」

( ・∀・)「……なあ、さっきの地雷だろそれ。なんかあった?」
  _
( ゚∀゚)「んー、いや不祥事だからあんま言えたもんでもねえけど、学内でイジメがあってさ」

( ・∀・)「そういうのって、教師がどう努力しても、どこにでもあるよなぁ」
  _
( ゚∀゚)「まあ、それは気づけなかった俺らが悪いんだが……」

( ・∀・)「問題になったとか?」
  _
( ゚∀゚)「いやちげえんだ。正義感のある奴が庇った」

( ・∀・)「おおすげえじゃん」
  _
( ゚∀゚)「で、いじめっこを怪我させた。全治一ヶ月で大問題。親がPTAの役員でさ。教師としてはその子を叱るしかねえ」

( ・∀・)「ああー……やるせねえな」
  _
( ゚∀゚)「正しいことやって何が悪いんだって、今そいつは不登校になっちまったよ」

94 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:47:26.743 ID:0raBhKNo0
  _
( ゚∀゚)「赤木センセっていたじゃん?」

( ・∀・)「ああ、いたいた。体育の教師。面白かったよなぁ。保険の授業で超リアルなチンコ描いたり」
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( ゚∀゚)「女子が戻ってきてマジ焦りで消したりな。あの人に言われて、教師になろうって思ったんだよ俺」

( ・∀・)「そういやサッカー部の顧問だったっけ?」
  _
( ゚∀゚)「そうそう。あの不良教師」

( ・∀・)「あの人色んな意味で豪快だったからなぁ」
  _
( ゚∀゚)「あの人さー、妹さんが病気で中学生の頃に亡くなってんだと」

( ・∀・)「へー知らなかった」
  _
( ゚∀゚)「だから中学校で教師になったらしいんだけどさ。今更ながら、あの人とは背負ってるもんちげえわ」

( ・∀・)「……」
  _
( ゚∀゚)「その不登校児になんて声掛けていいかわかんねえんだよ。あの人なら上手く声掛けてる気がするんだ」

95 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:48:20.472 ID:0raBhKNo0
 
( ・∀・)「なあ、さっきバタフライ効果の話したじゃん?」
  _
( ゚∀゚)「ん? ああ」

( ・∀・)「あの理屈でいうとさ、何やっても未来は大きく変わっちまうんだよな。例えばまばたき一回多いだけで、台風の原因になるかも」
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( ゚∀゚)「その台風で人が死ぬかもな」

( ・∀・)「助かるかもしれん。どんな行動でも起こせば、それだけで数日後、数年後、デッカい影響になってるもんなんだ」
  _
( ゚∀゚)「つまりは、なんかやれ、と?」


( ・∀・)「いやそれは予測不能なんだから、後悔しなきゃいいんじゃねえか? 放置が正解だと思ったならそれも行動だ」
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( ゚∀゚)「そこまで言って放置推奨かよw」

( ・∀・)「後悔しなきゃそれでいいんだよ。子供にとって中学の教師なんざうぜえだけさ」
  _
( ゚∀゚)「かもなー」

( ・∀・)「それでお前が後悔しないならなー」

 それだけ言って、モララーはラムネを最後の一口まで飲み干した。
 結構な量があったはずの駄菓子は、マーブルガムを残して全て食べ終えている。

96 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:48:36.847 ID:0raBhKNo0
 
 お互いが、先生と呼ばれる立場になるなんて、この公園で遊んでいた頃には想像もつかなかった。
 でも、こいつは俺よりも教師に向いているかもしれない。
 何故かそんな気がする。

 駄菓子のゴミをビニール袋に詰めて、ゴミ箱へと放り捨てる。
 モララーは手を上げて、別れを告げた。

 この公園からはバラバラの帰り道だ。
 次にあいつと会うのは何年後だろう?
 もしかすると、もう二度と会うことはないかもしれない。

 ただ振り返って思考を巡らせる。
 何かが吹っ切れた気がした。
 何も変わっていないのに、未来が少し手に届く、そんな気持ちになれる。
  _
( ゚∀゚)「明日、あいつの家に行ってみますかね?」

 俺の出した結論は、行動。
 あいつに言われたからってわけじゃないけど、後悔をしないようにしよう。
 どうせ未来は予測不能なんだから。

97 :以下、転載禁止でVIPがお送りします :2015/07/25(土) 01:48:57.874 ID:0raBhKNo0
 




 - NEXT GUEST? -




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o川*゚ー゚)o思い出レストランのようです 食後のデザートへ