居酒屋事件簿のようです 解決編

145 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 14:49:38 ID:SFVrV8cAO
【居酒屋事件簿のようです】


解決編


設楽羽 店内



(,,゚Д゚)「全員を集めてどういうことですか、モララーさん」



( ・∀・)⊃[]スマホ イジイジ



(*゚ー゚)「そうですよ。それに、クリアするって……」



( θ∀θ)「っていうかなにしてるんすか?」



( ・∀・)「ん、ちょっとネットサーフィンを」



( ^ω^)「ネットサーフィンなんてしてる場合じゃありませんお!どうせゲームの攻略でも見てたんでしょうお!」

146 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 14:50:32 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「ゲームの攻略ねぇ……ま、ある意味では正解か」



(`・ω・´)「さすが無理ゲのモララーですな!」



( ・∀・)「お前もうそれ言いたいだけだろ」



( ‐∀‐)「ハァ……わかったんですよ。今回の事件の犯人がね」



(,,゚Д゚)「ほ、本当ですか!?」



( ^ω^)「さすが所長だお!」



( θ∀θ)「うわっ、今のすっげー探偵っぽい」

147 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 14:51:32 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「まず、今回の事件のおさらいをしておきましょうか……」



( ・∀・)⊃□スッ



(,,゚Д゚)「それは?」



( ・∀・)「皆さんから聞いた証言を元につくられた、創作ノートです。番号を割り振ってその時にあったことをできる限り正確に想像できるよう作りました」



( ・∀・)⊃□「内藤、ためしにこのページを番号から読み上げてみろ」



( ^ω^)「どれどれお……」
 ⊃□⊂

148 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 14:52:50 ID:SFVrV8cAO
―――――――――――――――


>>46



( ^ω^)+「大丈夫だお。おかみさんはきれいだお。きれいな人はつまらない嘘をつかないって相場は決まってるんだお」



―――――――――――――――


(,,##゚Д゚)「おい」



(;θ∀θ)「ひくわぁ……」



( ∩ω∩)「おおおおおおおおん!!なんでよりによってこのシーンなんだお!!しかも完璧にセリフ一致してるお!!」



(*゚ー゚)「うふふ」

149 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 14:53:53 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「という具合に、その時その時の状況で引用できる場面がありましたら、このノートを使って証明していきます」



( ・∀・)「では、事件のおさらいから」



( ・∀・)「事件があったのはここ、設楽羽。被害者はイトーイさんというさすらいの食べロガーだった」



( ^ω^)「そうだお!所長聞いてお!ホーリーグレイルとか、意味がわからなかったお!」



(  ∀ )「黙れ」



( ^ω^)(なんでそんなに怒るんだお……)



( ・∀・)「……死亡前の流れを確認しましょう。午後9時、ここにいる全員がイトーイさんの生存を確認している」



( ・∀・)「さて、これは間違いありませんかね」

150 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 14:54:30 ID:SFVrV8cAO
(,,゚Д゚)「ああ。酔っ払ってトイレに立つまでは……」



(*゚ー゚)「でもその時、内藤さんが私たちにコスモを見せつけていたわ」



( θ∀θ)「一応、翻訳すると内藤さんがウルトラカツどんを食べているところを見ていた瞬間っすね」



( ・∀・)「……」



( ‐∀‐)「いいでしょう、続けます」

151 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 14:55:26 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「死体を発見したのは午後9時30分ごろ。そこにいる内藤がこの店の外にある倉庫にて発見した」



( ^ω^)「そうだお!最初は寝てるかと思ってたけど、死んでたお!」



( ・∀・)「そして午後9時35分ごろ、内藤は皆さんに死体があったことを伝えた……ここまではいいですね?」



(,,゚Д゚)「ああ」



(*゚ー゚)「はい」



( θ∀θ)「っす」



(`・ω・´)「茂良さん、本官、どうしても先に気になることがあります」



( ・∀・)「なんでしょう?」

152 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 14:56:22 ID:SFVrV8cAO
(`・ω・´)「凶器です。あなたは氷を使うことで、バール以外の別の凶器の可能性を示しました」



(`-ω-´)「確かに氷を使うことで人を殺すことができるかもしれないが、どうにも腑に落ちん」



(`・ω・´)「やはり凶器はバールではないでしょうか」



( ^ω^)「そうだお!そして僕は犯人じゃないお!」



(`^ω^´)「そうか、やっぱり凶器は氷だったんだ!!」



( ^ω^)「なぁ、僕なにか悪いことしたお?」



( ・∀・)「では、そこから考えていくとしましょうかねぇ……」

153 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 14:57:36 ID:SFVrV8cAO
━━━━━━━━━━━━━━━



『犯行に使われた凶器は何か?』




━━━━━━━━━━━━━━━

154 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 14:58:28 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「そもそも、なぜ凶器がバールであると考えられるのか」



( ・∀・)「それは死体のそばに落ちていて、被害者の死因……もちろん司法解剖しなければ確実なことは言えませんが、後頭部への打撲跡と、先端に残った血が理由づけています」



(,,゚Д゚)「どう考えても、先端を振りかぶっての撲殺……」



( ・∀・)「しかし、そう考えると不自然な点がある」



(,,;゚Д゚)「不自然な点……ですか?」



( ・∀・)「それは血痕です。刑事さん、バールを」



(`・ω・´)「はっ!」

155 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 14:59:20 ID:SFVrV8cAO
(,,゚Д゚)「血痕……確か、少しだけ血の跡がついていたな」



┃⊂(`・ω・´ )「茂良さん、どうぞ」



( ・∀・)⊃┃「どうも。ここをよく見てください。血の付き方が点々としている。普通、バールを使って人間を攻撃したら、もっと血みどろになってもおかしくない」



(,,゚Д゚)「ですから、それを洗って──」



( ‐∀‐)「そう、洗った……」



( ・∀・)「と、思わせるのが犯人の狙いだとしたら?」



(,,゚Д゚)「えっ……!?」

156 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:00:39 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「凶器のバールは内藤以外の全員がその存在を知っていて、かつ用途も理解している。つまりは、犯行に使う武器として最も適しているということ」



( ・∀・)「これを使った人間がいれば、自然と全員が疑われる結果となる」



( ・∀・)「そう考えると、この血痕の付き方はこう説明することもできる」



( ‐∀・)「犯人は『真の凶器』を使って被害者を撲殺したとね」




(*゚ー゚)(,,゚Д゚)「し」(`・ω・´)(θ∀θ )




(*゚ー゚)(,,゚Д゚)「『真の凶器』!?」(`・ω・´)(θ∀θ )

157 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:02:29 ID:SFVrV8cAO
( ^ω^)「あ、わかったお!それが氷なんだおねって僕が疑われるぅ!!」



( ・∀・)「いや、ここではっきりさせておこうか。『真の凶器』は氷じゃない」



(,,゚Д゚)「な、なぜですか?」



( ・∀・)「簡単です。隠滅することができないからだ」



(*゚ー゚)「隠滅……凶器を、ですか?」



(,,-Д-)「いや、凶器を発見されないようにするっていう隠滅だったら、むしろ氷が一番いいはずじゃ……」



(*゚、゚)「そうよ。殴った後、流しに捨てたり溶かしたりすれば絶対に発見できないわ」



(`・ω・´)「そして、やろうと思えば人を殺害することもできるはず……バールが凶器でないなら、なぜ、氷もそうではないと?」

158 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:04:10 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「確かに、サッカーボールくらいの大きさの氷を、思いっきり後頭部に何回も打ち付ければ致命傷足り得るのかもしれないし、使用後の後始末も簡単で確実だ」



( ‐∀‐)「ですが、今回の場合は違う。ちょっとケースを開けますね」



( ・∀・)⊃◇「この氷ですが……何に使います?」



(,,゚Д゚)「えっ、それは水割りとか飲み物を作るために……」



( ・∀・)「当然、バラバラになっていますよね。いちいち砕いていたら時間が足りない」



(,,゚Д゚)「見ての通りです。バラバラになった氷をサッカーボールくらいの大きさまで一つの袋に詰め──」



(,,;゚Д゚)「あっ!」



(*゚ー゚)「……そっか!」



(`・ω・´;)「な、なるほど!確かに隠すのは難しいかもしれない」



( θ∀θ)「あーあ、なーる」



( ^ω^)「おっ?おっ?どういう事だお?」

159 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:05:25 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「仮にこの状態で被害者を殺害した場合……」



( ・∀・)「残ってしまうんですよ。被害者の頭に触れてしまった氷の『袋』の部分がね」



( ^ω^)「……お!!そうか!」



( ^ω^)「袋に血痕が残れば洗い流したとしてもルミノール反応が出るお!」



( ^ω^)「氷が溶けてなくなるのは当然、でも袋までは処分する方法が限られてくるお!」



(,,゚Д゚)「かといって、袋から取り出してもバラバラの氷では凶器にならない……」

160 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:06:14 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「そう。さらに、もし袋を燃やしてから換気をしたとしても焦げ臭いにおいが残るはず。しかし、9時から9時35分の間に不快なにおいを嗅いだ人間はいない」



( ・∀・)「犯人にとっては、遅かれ早かれ見つかってしまう凶器を使うよりも」



( ‐∀‐)「さらに確実に、かつ凶器の存在を隠ぺいすることのできる何かを使ったんです」



(`・ω・´)「なるほど……警察が捜査をすれば外に捨ててしまったとしてもいずれ発見できるかもしれんしなぁ」

161 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:11:23 ID:SFVrV8cAO
(*;゚ー゚)「氷じゃなかった……じゃ、じゃあバールについた血は……」



( ・∀・)「ええ。犯人は被害者を撲殺後、『真の凶器』に付着した血を……」



( ・∀・)⊃┃「バールの先端につけ、その後に『真の凶器』を洗ったんです。あたかもバールが凶器であると思わせるために」



(,,゚Д゚)「だから洗い場が濡れていたのか……」



( ・∀・)「洗い場を濡らすという行為が意味することは、洗い場で水を流したという先入観を与えるため」



( ・∀・)「その上で血痕が少し付着したバールを見ると、洗い流し切れなかった凶器に見える。犯人はそれを強調したかったのでしょう」

162 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:13:07 ID:SFVrV8cAO
(,,゚Д゚)「しかしなんでまたそんな面倒な行動をしてまでバールにこだわったのか?」



( ・∀・)「『真の凶器』を隠ぺいした理由は、それが発覚すると疑われるのは間違いなく自分だから」



( ‐∀‐)「とっさに思いついた行動は、一見して完全犯罪の様相を呈していたが……」



( ・∀・)「それが逆に不自然な血の付き方を残してしまったというわけです」



(`・ω・´;)「も、茂良さん。では『真の凶器』とはいったいなんなんですか!?」



( ‐∀‐)「『真の凶器』がなにかは、検証を進めていくうえで明らかにしていきましょう」



( ・∀・)「では、次」

163 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:13:55 ID:SFVrV8cAO
━━━━━━━━━━━━━━━




『被害者はどこで殺されたのか』





━━━━━━━━━━━━━━━

164 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:14:45 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「死亡推定時刻の9時から9時35分までに、被害者が殺された場所はどこなのか」



( ・∀・)「これを考えなければ誰が犯人かということを推理するのは難しいでしょう」



(*゚ー゚)「きっと、内藤さんがトイレで殺したのよ。ね?」



( θ∀θ)「さっき検証したっすよ。自分から罪を認めるように4分30秒程度でトイレから倉庫に遺体を運び出したと」



( ^ω^)「だから違うっていってるお!そ、そりゃ確かに時間的には可能かもしれんお?でもだからといって……」



( ‐∀‐)「結論から言いますと、殺された場所はトイレではありません」



( ^ω^)ヤッタゼ



(*゚ー゚)「ど、どうして?」

165 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:16:07 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「もし使われた凶器がバールだった場合……内藤に犯行は可能だったのかもしれない」



(`^ω^´)「じゃあやっぱり内藤さんがバールで殺害した!」



( ・∀・)⊃□「いいえ、このページを見てください」



―――――――――――――――


>>106



(`・ω・´)「内藤さんの指紋以外、つまり三人の指紋が確認されました」



―――――――――――――――



( ・∀・)「バールから発見された指紋は内藤以外のものだった」



( ^ω^)「おっ、でも僕、手袋持ってるお。これならばれないお!」



(# ・∀・)(お前は捕まりたいのか)

166 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:17:47 ID:SFVrV8cAO
( ‐∀‐)⊃□「仮に手袋を持っていても、だ。次をこのページを見てみろ」



―――――――――――――――



>>69



( ^ω^)「それは考えにくいお。もしそうなら衣服の乱れや、他のところにも傷跡がないと不自然だお」



―――――――――――――――



( ・∀・)「死体が発見された現場は倉庫だった。トイレで殺害された場合、そこまで運ぶ必要がある」



( ・∀・)「着衣の乱れもなしに意識のない男を運び出すのは難しいだろう」

167 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:19:46 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「それに、仮にバールのようなとがったものを振りかぶったとしたら、血が噴射する可能性もある」



( ‐∀・)「だが、トイレはおろか、倉庫にもそんなものなかった。そうだろう?」



( ^ω^)「おっ……確かにトイレにそんな痕跡は見当たらなかったお。パッと見だけど」



(*゚ー゚)「そうよ!きっとビニールシートをつかったんだわ!殺害するときにそれを使えば血を防ぐことだって」



( ・∀・)「いや、しぃさん。あなたは最初に死体を発見してから店内に戻るときに使ったはずだ。その時、不自然な点はなかったでしょう?」



(*゚ー゚)「え、ええ」



( ^ω^)「僕も被せたけど、特には……」

168 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:20:48 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「仮にビニールシートを使って被害者の血をごまかしたとしても、おかしい点がいくつかある」



( ・∀・)「そもそも、被害者がトイレで後頭部を殴られて殺害されたのなら、ドアに背を向けている状態でないと不可能だ」



(,,゚Д゚)「用を足している最中ですな」



( θ∀θ)「酔っ払って鍵をかけ忘れてたとかじゃないんすか?なら、開けてすぐに殴れば……」



(,,゚Д゚)「ならおしっこかうんこがどこかにあるだろうな」



( ^ω^)「無かったし、臭くもなかったお」



(`・ω・´)「ちょうど出し終えた瞬間にとか?」



( ・∀・)「出し終えた瞬間を見計らい、ビニールシートを使って血が飛ぶのを防ぎながら後頭部へ何度も打撃を加えたといいたいのですか?」



(`・ω・´;)「む、むぅ……」

169 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:21:52 ID:SFVrV8cAO
(,,-Д-)「なんにしても、トイレでの殺害と、その後に倉庫へ運び出すことは難しそうだ」



( ^ω^)「じゃあどこで……」



( ‐∀‐)「酔っ払いで、しかも一見客である被害者がすぐにトイレにたどり着けたか……」



( ・∀・)「絶対にすぐにたどり着ける。とは言えないでしょう」





( ・∀・)「ではもし、誰かに誘導されたとしたら?」





(`・ω・´)「誘導……」

170 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:22:50 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「犯人は被害者がトイレに向かう際に、死体発見現場である倉庫に誘導」



( ・∀・)「その上で、殺害を行ったと考えられます」



(`・ω・´)「誘導してから……殺害した……!」



( ・∀・)「これは、凶器の隠ぺいを図る犯人の思考にも一致すると思います」



( ^ω^)「あ、別の場所で殺害後、倉庫に移動させるにはどうしても体に触れる必要があるからかお?」



(`・ω・´)「……指紋か!」

171 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:24:00 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「はい。服や体に指紋がついてしまえば意味がない。それを踏まえても、殺害場所は倉庫で間違いないでしょう」



(*;゚ー゚)「ちょ、ちょっと待って!っていうことは……」



( ‐∀‐)「死亡推定時刻の更なる絞込み──」





( ・∀・)「そう、9時から9時35分までではなく、9時から9時10分の間に被害者は殺害されたことにつながる」





(,,゚Д゚)「!」



(*゚ー゚)「!」



(`・ω・´)「!」



( ^ω^)「!」

172 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:25:00 ID:SFVrV8cAO
(;θ∀θ)「で、でも!みんなその時間は内藤さんのコスモを見ていたっす!」



( ・∀・)「全員の証言が嘘偽りのない言葉ならば、誰にも犯行は不可能だった」



( ・∀・)「しかし、もし嘘をついていたとしたら?」



(,,゚Д゚)「嘘……だと?」



( ・∀・)「次はこの仮定を推理していきます」

173 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:25:40 ID:SFVrV8cAO
━━━━━━━━━━━━━━━





『犯人がついた嘘とは?』





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174 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:26:35 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「被害者を殺害した場所が倉庫、そして時間は9時から9時10分の間」



( ・∀・)「この間、誰も倉庫に向かっているという証言はしていません」



( ・∀・)「ですが、必ず誰かが倉庫に向かい、被害者を殺害したと仮定するならば」



( ・∀・)「3人のうちの誰かが嘘をつかなければいけないのです」



( ‐∀‐)「では誰が嘘をついているのか」



(,,゚Д゚)「……」



(*゚ー゚)「……」



( θ∀θ)「……」



( ^ω^)「おっ!わかったお!犯人はしぃさんだお!」



(*;゚ー゚)「えっ!?」

175 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:27:29 ID:SFVrV8cAO
( ^ω^)⊃□「このページを見てくれお!」



―――――――――――――――



>>87



(*゚ー゚)「内藤君が食べたウルカツ丼の器を洗ってから元に戻すために一度、店を離れたわ。何時何分だったかは覚えてないけど、5分から10分くらいの間かな」



―――――――――――――――



( ^ω^)「きっと、犯人であるしぃさんは何時何分か覚えてるんだお!それは9時から9時10分の間だお」



( ^ω^)「僕が食べたウルカツ丼を戻すときに殺したんだお!その丼で!」

176 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:29:01 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「……内藤、お前がウルトラカツどんを食べ終わったのは何時何分だ」



( ^ω^)



(; ‐ω‐)「9時10分……お」



( ・∀・)「どうやって洗って戻す」



( ^ω^)「じゃ、じゃあ10分から35分の間だお!その時に殺したんだお!」



( ‐∀‐)⊃□「はぁ……このページを見ろ」



―――――――――――――――



>>80



( ^ω^)「ということは、大将や浅井君はもちろん、身長が低めなしぃさんでもバールを持って被害者の頭を殴ることはできたってことだおね」



―――――――――――――――

177 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:30:43 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「身長が低めな彼女が、トイレに向かった被害者を倉庫に呼び寄せてから、いくら慣れているとはいえ重たい丼を被害者の後頭部に打ち付け殺害することが果たしてできるのか?」



( ^ω^)「おっ……それは……」



(,,゚Д゚)「そうだよ、内藤君。それなら、イトーイさんがトイレに立ってからの10分間、彼はなにをしていたんだ?」



( ^ω^)「お……は、吐いてたとか」



(`・ω・´)「可能性の話だが、もし10分もトイレにとどまるほど泥酔していたとしたら、しぃさんが被害者を倉庫までどう誘導する?もしなんとか運んだとして20分も時間を掛ければ、誰かに発見されるぞ」



( ^ω^)「おん……」



(#゚ -゚)



( ^ω^)(軽蔑の視線が痛い)

178 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:31:46 ID:SFVrV8cAO
(; ‐∀‐)「ハァ……続けますが……」



( ・∀・)「内藤の食事を見物しおわったあと、一人だけ不自然な言葉を発した人物がいます」



(,,゚Д゚)「不自然な言葉?」



( ・∀・)「その内容は、まるで自分がそこにいなかったような言い回しだった」



( ・∀・)「これらを踏まえて、冒頭に申し上げた『真の凶器』とは何か、そして犯人は誰なのかを明らかにしましょう」

179 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:32:48 ID:SFVrV8cAO
━━━━━━━━━━━━━━━





『犯人は誰か?』






━━━━━━━━━━━━━━━

180 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:34:02 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「午後9時、内藤がウルトラカツどんを食べ始めるころ、被害者はトイレに立った」



―――――――――――――――



>>52



(,,゚Д゚)⊃「今は……9時か。じゃあ、30分後の9時半までね。はいスタート」



―――――――――――――――



>>53



(*;゚ο゚)「えっ……たった、たった10分で……」



(-@∀@)「どうなりました?」



(,,゚Д゚)「ああ、浅井君か……見ればわかる……西川君が勝ったよ」



(-@∀@)「眼鏡が曇ってて見えないっす」



(*゚ー゚)「外せばいいじゃない」



( θ∀θ)「はい……おお、本当だ。米粒一つ残っていない」



―――――――――――――――

181 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:35:12 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「3人のうち、2人は内藤に釘づけになる」



( ・∀・)「だが、一人だけ──犯人はその場から被害者の後を追い、店を出た」



( ・∀・)「そして、酔っ払い、トイレの場所を探している被害者を言葉巧みに誘導する」



( ‐∀‐)「これは推測ですが、犯人は被害者と妙な意思疎通が可能だったと考えられます」



( ・∀・)「すっかり気を許した被害者はまんまと倉庫へ……そして」



( ・∀・)「あらかじめ用意しておいた『真の凶器』を被害者の後頭部めがけて振りかぶったのです」

182 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:36:11 ID:SFVrV8cAO





( ・∀・)「そう、『袋から出した手羽先』を、ね」





(,,゚Д゚)「て」



(*゚ο゚)「て」



(`゚ω゚´)「て」



( ゚ω゚)「手羽先かお!?」



(`・ω・´;)「た、大将、手羽先とは、あの手羽先ですよね?そんなもので人が殺せるんですか!?」



(,,;-Д-)「あ、ああ……冷凍庫で水分を含んでカチカチに凍った肉であれば、石と変わらないくらいに硬い……」



( ^ω^)「あっ!だからイトーイさんの頭が少し濡れてたのかお!」



(*-ο-)「ひ、ひどい……」

183 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:37:35 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「今日、店外に出ていない大将は事件に関して一切の関与がないと言っていいだろう」



( ・∀・)「同様に、外に出たとはいえ丼の持ち運びだけだった彼女に犯行は不可能と考えていい」



(`・ω・´)「で、では」



( ・∀・)「──事件の真相はこうだ。殺害前、内藤と被害者が注文した手羽先を取りに行った犯人は」



―――――――――――――――



>>22



(@∀@-)≡タッタッタ



(^ω^ )「お?彼はどこに行ったんですかお?」


(,,゚Д゚)「ああ、倉庫に手羽先を取りにいったんだ」



―――――――――――――――



( ・∀・)「冷凍庫にある手羽先を袋から取り出し、一つは店内へ持っていき、一つはそのまま置いておいた」

184 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:39:08 ID:SFVrV8cAO
―――――――――――――――



>>23



(,,゚Д゚)「……うちは一部の材料を冷凍してるんで、それを取りに行っただけですよ」



( ^ω^)「あーなるほど。でもちょっと遅くないかお?」



ィ'ト―-イ、
以`-益-以「フッ……フェニックスの防御力は非常に高い。それを人の口に入れるためのサイズにするにはそれなりの経験と時間が必要なのさ」



(,,゚Д゚)「冷凍したままだと袋の中の手羽先がくっついちゃうんでね。ある程度バラバラにしてからじゃないとこっちで調理できないんだ」



( ^ω^)「ふーん。色々手間がかかってるんだおねぇ」



―――――――――――――――



>>24



(-@∀@)⊃「大将、お願いします!」



―――――――――――――――

185 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:42:35 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「その後、被害者がトイレに立ったところを追いかけ、倉庫へと誘導。この時、内藤は食事を、それ以外の人物は内藤の咀嚼を見ていた」



(* ∩ω∩)「やん……///」



( ・∀・)「酔っ払っていた被害者の隙をつき、冷凍庫に入った犯人は生身の手羽先を手に取って、犯人を撲殺」



( ・∀・)「おそらく殴る回数を少なくするために両手で持ってぶつけたんでしょう。回数が少ない程、血は最小限に防げるはずだ」



( ・∀・)「そして、近くにあるバールの先端に、手羽先に付着した血を少しずつ付けた。バールの濡れはその時のものだと思います」



( ・∀・)「その後、手羽先を洗い、袋に戻し」



( ・∀・)「何食わぬ顔で一度戻った」

186 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:43:41 ID:SFVrV8cAO
(,,゚Д゚)「……」



(*゚ー゚)「……」



(`・ω・´)「……」



( ^ω^)「……お」





( ‐∀‐)「その犯行が可能だった人物は」






( ・∀・)「浅井君、君以外に考えられない」









( θ‐θ)

187 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:44:48 ID:SFVrV8cAO
(,,゚Д゚)「そんな……」



(*゚ο゚)「浅井君が、どうして……」



( ^ω^)「僕は最初から彼が怪しいと思っていたお」



(`・ω・´)「本官は今でも内藤さんを逮捕したい所存ですッ!」



( θ‐θ)「……」





( θ∀θ)「プッ」





( θ∀θ)「プッハハ!いやぁ、面白いっすね。さすがオタク、創作が得意っす」



( θ∀θ)「でも……それ、全部推測じゃないっすか」



( θ∀θ)「僕がやったって証拠でもあるんすか?」

188 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:45:40 ID:SFVrV8cAO





( ・∀・)「ある」






(; θ∀θ)「えっ……」





( ‐∀・)「犯人が犯行に及んだ証拠がね」

189 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:46:31 ID:SFVrV8cAO
━━━━━━━━━━━━━━━




『浅井が犯人という証拠は何か?』





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190 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:47:29 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「そういえばしぃさん。今日はいい天気ですね。雨も降っていない」



(*;゚ー゚)「えっ?え、ええ」



( θ∀θ)「おい、なんだよ証拠って──」



( ・∀・)⊃#-#「ところで浅井君。これなんだけど」



( θ∀θ)「あ?」



(,,゚Д゚)「それは……」



(`・ω・´)「浅井君の、眼鏡ですか?」

191 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:49:02 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「先ほどの推理で出た『嘘』……つまり、犯人が9時から9時10分の間に店内にいたという証言」



―――――――――――――――



>>53



(*;゚ο゚)「えっ……たった、たった10分で……」



(-@∀@)「どうなりました?」



(,,゚Д゚)「ああ、浅井君か……見ればわかる……西川君が勝ったよ」



(-@∀@)「眼鏡が曇ってて見えないっす」



(*゚ー゚)「外せばいいじゃない」



( θ∀θ)「はい……おお、本当だ。米粒一つ残っていない」



―――――――――――――――

192 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:49:02 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「先ほどの推理で出た『嘘』……つまり、犯人が9時から9時10分の間に店内にいたという証言」



―――――――――――――――



>>53



(*;゚ο゚)「えっ……たった、たった10分で……」



(-@∀@)「どうなりました?」



(,,゚Д゚)「ああ、浅井君か……見ればわかる……西川君が勝ったよ」



(-@∀@)「眼鏡が曇ってて見えないっす」



(*゚ー゚)「外せばいいじゃない」



( θ∀θ)「はい……おお、本当だ。米粒一つ残っていない」



―――――――――――――――

193 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:54:07 ID:SFVrV8cAO
(,,゚Д゚)「そういえば眼鏡が曇って見えないって言ってたな……どこで曇ったんだ?」



(;θ∀θ)「い、いやだなぁ、皆さんは知らないかもしれないけど、今日は外で少しの間雨が降って……」



(*゚ー゚)「いえ、降ってないわ。ねぇ、モララーさん」



( ‐∀‐)「さっき確認した通りですね。雨どころか、過ごしやすいいい天候だった」



( θ∀θ)「……そ、それがなんだって──」



( ・∀・)「さらに、内藤の質問に対しての嘘をつかなければならない回答」



―――――――――――――――



>>87



(-@∀@)「僕も内藤さんが食べた手羽先を持ってくるために一度冷凍庫へ肉を取りに行きましたよ。具体的な時間はさすがに覚えてないっすけど」



( ^ω^)「……待てよ、浅井君。その時、被害者の遺体はあったのかお?」



(-@∀@)「いえ、ありませんでした」



―――――――――――――――

194 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:56:19 ID:SFVrV8cAO
( ^ω^)「あ……!」



(,,;゚Д゚)「9時10分までに倉庫でイトーイさんが死んでいたら、10分以降に倉庫へ追加注文の手羽先を取りにいけば絶対に気づくはずなのに」



(*;゚ー゚)「浅井君、なんでそんなウソを……!?」



(;θ‐θ)「……」



(;θ∀θ)「い、いやぁ、ただ寝てるだけかなぁと思って」



( ・∀・)「いい加減にしろ。そろそろ認めたらどうだ?」



(#θ∀θ)「いい加減にするのはあんたっす!人の眼鏡割っといて、あげくに犯人扱いっすか!?」



( ‐∀‐)「……」



( θ∀θ)「し、証拠もないくせに、でたらめを──」



( ・∀・)⊃#-# スッ

195 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:58:49 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)⊃#-# 「もう一度、思い出してほしい。内藤がウルトラカツどんを食べている時を」



―――――――――――――――


>>53



(-@∀@)「眼鏡が曇ってて見えないっす」



―――――――――――――――



( ・∀・)「改めて尋ねよう。なぜ、眼鏡が曇っていたんだ、浅井君」



( θ∀θ)「だからそれがなんだって──」



( ・∀・)「外は雨も降っていないし、気温が変わることもない。浅井君が洗い物をしていたわけでもなければ、内藤の食事をガン見しているという状態で曇っていたなんて嘘をつく理由」



( ‐∀‐)「導き出されるのは――」

196 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 15:59:32 ID:SFVrV8cAO





( ・∀・)「犯人である浅井、お前が9時から9時10分に冷凍室に入ったという証拠に、他ならないんだよ」





( θ∀θ)「……」





( θдθ)「あ」





(  Д )「ああああああああああぁぁぁぁ!!!!」

197 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:00:59 ID:SFVrV8cAO
【居酒屋事件簿のようです】



挿入歌



https://www.youtube.com/watch?v=vhTYYZdIDWY



~~~



( ・∀・)「動機に関しては推測になりますが……」



( ・∀・)「彼は被害者のアンチみたいなものだった。だから言語が理解できた」



( ・∀・)「度重なるむちゃくちゃなレビューで飲食店から怖れられていた彼に対し、あまりいい感情を抱いていなかったのだろう」



( ・∀・)「加えて、ここで働く君の信頼関係を察するに店ではうまくやっていた」



( ‐∀‐)「そこにその均衡を崩すような存在が現れてしまった」

198 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:02:18 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「もし、被害者のレビューで店が炎上してしまったら……」



( ・∀・)「理不尽な評価を止めさせるため、そして自分の居場所を守るため……君は凶器に細工をして、事件をうやむやにしようとしたんだろう」



( ・∀・)「そして、罪を犯した」



( θ∀θ)「……」



( θ∀θ)「許せなかったんす……みんな、ご飯を店に来て食べるっていうのは、それだけ楽しいことを期待しているのに」



( θ∀θ)「なのに、ちょっと変わった言い回しがウケて、みんなもそれに乗って、楽しいはずの飲食店を潰すなんて」

199 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:02:59 ID:SFVrV8cAO





(  ∀ )「こんなの……こんなの!!」







( θ∀θ)「飯テロじゃないっすか!!!!!」

200 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:03:49 ID:SFVrV8cAO
(,,-Д-)「……」



(*゚、゚)「……浅井君」



(`-ω-´)「……やりきれんな」



( ^ω^)(やっべ、笑いそうになったの僕だけかお)

201 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:04:38 ID:SFVrV8cAO
( ‐∀・)「──ま、君の動機なんざどうでもいいけど」



( ・∀・)⊃[]「ひとつ教えておいてやろう。これを見な」



( ^ω^)「所長?またスマホでネットサーフィンですかお?」



( ・∀・)「『夕日が僕を照らす黄昏の始まり。

僕は、一つの止まり木で羽を休めた。

──居酒屋 設楽羽。ひと時のオアシス。

そこにあるのはたくさんの料理と、愉快な仲間たち。

僕の心はホーリーグレイルで満たされるのさ。

そこに悪魔がいなければ──』」



(,,゚Д゚)「それは内藤君が来た時に見せたイトーイさんのポエム──じゃなくてレビューか」

202 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:05:30 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「さっき確認しましてね。どうやらすでに投稿していたみたいなんです」



(*;゚ー゚)「えっ……」



(#θ∀θ)「やつめ……!!やっぱり、やっぱり奴は死んでよかった──」



( ‐∀‐)⊃[]「続きだ。読め、内藤」



( ^ω^)⊃[]「お?はいお」



( ^ω^)『そこに悪魔がいなければ──そう思った僕の邪な気持ちは、なんと恥ずかしい物なのだろうか。間違っていたのだ』





( θ∀θ)「……えっ……」

203 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:06:20 ID:SFVrV8cAO
( ^ω^)『僕はたくさんの旅路を歩いた。

ある時は店員のやる気のない接客に怒り、ある時は料理を冒涜する姿勢に悲しみ。

そういった負の思いが、今日も自分を素直にさせない』



( θ∀θ)「……」



( ^ω^)『疑心暗鬼にかられる迷いを断ち切ったのは、トリプルエキスパート。

ヘラクレスのような強靭で、頼もしい大将。

マリアの如き微笑みの女将。

そして、それを支える若き勇者(アルバイト)』



( θ∀θ)「いい……」

204 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:07:02 ID:SFVrV8cAO
( ^ω^)『3人の意気はぴったりと合っていて、まるでユートピアのように美しい。

差し出される料理(エルドラド)はとても神々しく、グルメという魅惑の存在をさらに深めていく──』





(  ∀ )「もう……いい……」





( ^ω^)「……お」

205 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:08:58 ID:SFVrV8cAO
( ‐∀‐)「ちなみに星五つの最高評価だとさ」



(  ∀ )





( ・∀・)「お前がやろうとしたことは、飲食店に対してのテロを止める行為だったのかもしれないが」





( ・∀・)「お前がやってしまったことは、ただのおなかがすいたおっさんの気持ちを踏み躙る行為だったんだ」





( ‐∀‐)「償え、お前のその楽しくご飯を食べるという気持ちをもってして、な」





(`・ω・´)「……来なさい」



(  ∀ )「……はい……」

206 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:09:50 ID:SFVrV8cAO



【居酒屋事件簿のようです】



エンディングテーマ



http://m.youtube.com/watch?v=yRu2P5S1q0k

207 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:11:02 ID:SFVrV8cAO
~~~



三日後



茂良探偵事務所



( ´ω`)「……」



( ・∀・)「あれから設楽羽は少しの間休業した」



( ´ω`)「……」



( ・∀・)「再開してからは店にメニューが増えたらしい。とはいっても、もともとあった商品の名前を替えただけなんだがな」



( ´ω`)「……」



( ・∀・)「どうした内藤。三日前から顔色が悪いままだぞ」



( ´ω`)「当たり前だお……あの後、浅井君の証言でわかったじゃないかお……」

208 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:12:04 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「ああ、使われた凶器の手羽先がどこに行ったのかってか。お前が食ってたんだもんな」



( ´ω`)「笑い事じゃないお!まさか追加注文した時にもってきた手羽先が凶器だったなんて……」



( ^∀^)「おいしかった?ねぇ、おいしかった?ねぇねぇ」



( ∩ω∩)「人を殺した食材を食べた僕の気持ちを考えてくださいお!おおん!」

209 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:12:56 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「ハハハ、その様子じゃ、設楽羽の新メニューの一つは当分食えそうにないな」



( ´ω`)「おっ……マテリアルライズとフェニックスかお。うん、マテリアルライズはなんとかいけるけどフェニックスはちょっと……うえっぷ」



( ・∀・)「それにしても追悼の意を込めて……か」



( ^ω^)「粋だおね、大将。女将さんも言ってたお。罪を償ったらまた浅井君を雇うつもりだって」



( ‐∀‐)「俺からすりゃどうかと思うがな」

210 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:13:34 ID:SFVrV8cAO
(^ω^ )「ふーんだ。どうせ所長にはわからないんですおー。イトーイさん、うっとおしいっちゃうっとおしいけど、憎めないタイプでしたもんお。それに浅井君だっておちゃらけてるけど、ちゃんと自分を持った人だったし」



( ・∀・)「まるでどっかの誰かさんみたいだな」



( ^ω^)「お?」



( ・∀・)「フン、さて内藤。こないだの続きだ。今度こそ一緒に飯を食べるぞ」



(; ^ω^)「肉関係は無理ですお」



( ・∀・)「わかってる。居酒屋で飲もう」



(* ^ω^)「おっ!いいですおね!」

211 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:16:07 ID:SFVrV8cAO
~~~

居酒屋 VIP


店内



( ・∀・)「あーvitaおもしれー」ピコピコ



( ^ω^)(飯屋でゲームすんなよ)



( ‐ω‐)「でも、悲しいですお……イトーイさん、言ってましたお。弟子がいるって」



( ・∀・)



( ‐∀‐)「へー」



( ^ω^)「その人は一人前になったみたいですけどお?きっと、師匠の訃報を聞いておんおん泣いてますお」



( ‐∀‐)「どうかねぇ?」



( `ω´)「おっ!所長は非情だお!鬼!悪魔!」



(  ∀ )「うっせぇよ。泣いてたら仕事にならねぇだろうが」



( ^ω^)「……はいお?」

212 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:17:12 ID:SFVrV8cAO
(・∀・ )「あ、店員さーん、すみませーん」



J( 'ー`)し「はい!ご注文ですか!」



( ・∀・)「生中3つ」



J( 'ー`)し「え?3つですか?」



( ・∀・)「うん。3つください」



J( 'ー`)し「か、かしこまりました」



( ^ω^)「しょ、所長?一気に2つ飲むつもりですかお?」



( ・∀・)「いいや、うち一杯は俺のおごりだ」



( ゚ω゚)「おっ!まさか僕に……ハッ!」



(* //ω/)「よ、酔わせてどうする気──」



J( 'ー`)し
⊃ЦЦЦ⊂

「失礼しまーす!生中3つでーす!」

213 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:17:50 ID:SFVrV8cAO
( ^ω^)⊃Ц「おっ!ありがとうだお!はい所長!」



( ・∀・)⊃Ц「ん」



( ^ω^)⊃Ц「じゃあ僕が2杯もら」



( ・∀・)⊃スィーЦ≡⊂(^ω^ )



(; ^ω^)「おおおんっ!なんでどけるんだお!?」



( ・∀・)「バカ、誰がお前に2杯だっつったよ」



( ^ω^)「え?」

214 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:18:28 ID:SFVrV8cAO
( ・∀・)「こいつは俺からのおごりだ」





( ‐∀・)「受け取れよ、『ホーリーグレイル』を。あの世で一杯やんな、師匠」





( ^ω^)「……」





( ゚ω゚)「弟子あんたかよ!」

215 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:19:26 ID:SFVrV8cAO



キャーーーーーーーーー!!




ヒトガシンデル!






( ^ω^)「!」



( ・∀・)「!」





( ‐∀‐)「ったくどいつもこいつも……いくぞ、内藤」



( ^ω^)「は……」



( ^ω^)ゞ「はいですお!」

216 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:21:16 ID:SFVrV8cAO



テーブルに残されたジョッキは3杯。



そのうちの一つが減っているように見えるのはきっと、二つと同じように、泡がへたったせいだろう。

217 :名も無きAAのようです :2015/07/21(火) 16:21:50 ID:SFVrV8cAO





【居酒屋事件簿のようです】





終わり







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