川 ゚ -゚)騒がしいバーボンハウスのようです(´・ω・`)

272 :名も無きAAのようです :2015/07/23(木) 23:57:17 ID:A./K8QU.0
――ああ、ああ! クソッタレな上司の尻拭いほど最悪な事はない。
あの無能が一瞬でやらかしたミスを私が、そう、私がだ!
それをなんとか一日半で立て直し、そして上司の功績として評価される……

もうやめよう。あの顔を思い浮かべると殺意だけで会社ごと爆破できそうだ。

私をあざ笑うかのように太陽が陽気にさんさんと照りつけてくる。
太陽よ、貴様も会社もろとも爆破してやろうか。

川 ゚ -゚)「…………」 カラァン

(´・ω・`)「やあ、ようこそバーボンハウスへ……うげ」

川 ゚ -゚)「お客様に向かってなんだその態度は」

(´・ω・`)「いや、だってねえ。君いま不機嫌だろ」

川 ゚ -゚)「……麻婆豆腐、無論四川の方でな」

(´・ω・`)「聞き流すな。あとここシャレオツなバーだよ? 中華料理なんていう雰囲気じゃないでしょ?」

川 ゚ -゚)「うるさい。まだ昼間だし、客はそこのじいちゃん以外いないし。材料はあるだろう」

(´・ω・`)「……君がごねまくったから仕方なく置いてあるだけなのになあ」

川#゚ -゚)「御託はいい! 早くしろ! ハリー! ハリー!」

(;´・ω・`)「どうどう。暴れない、暴れないの! お願いだから! もう! 不機嫌な時はこれだから!」ブツブツ

273 :名も無きAAのようです :2015/07/24(金) 00:01:53 ID:K8Cy4g8M0
/ ,' 3「相変わらずだのうクー嬢は」クビクビ

川 ゚ -゚)「おう荒巻のじいちゃん。酒は飲みすぎないようにな」

/ ,' 3「この程度のテキーラなどわしにとっては水に等しいのじゃよ」

川 ゚ -゚)「アル中で死ぬなよ」

/ ,' 3「ふぉっふぉっ」

(;´・ω・`)「昼間のバーでなんて会話するんだよ……はい、麻婆豆腐」

川*゚ -゚)「おお、きたきた……」

その麻婆豆腐は赤みを帯びてはいるが、山椒の色で実に凶暴な色彩になっている。
香りが鼻に届くと同時に、わずかにツンとした刺激が鼻孔の奥をくすぐる。
うむ、真の麻婆豆腐とはかくあるべし。美しい。あのクソッタレの太陽より輝いているぞ。

川*゚ -゚)「パーフェクトだ、ショボン」

(´・ω・`)「それはどうも。こんなに喜ぶ人はいないし、この瞬間だけはバーテンダー冥利につきるよね」

川 ゚ -゚)「バー、テンダー……? 料理人の間違いじゃないのか?」

(´・ω・`)「それ以上言うな」

川 ゚ -゚)「まあいい。私はこれを楽しまねばならんのだ、さあどっかいけ」

(´・ω・`)「ひどい。言われなくても他の仕事もあるから引っ込むつもりだったけど」 イソイソ

川 ゚ -゚)「よし。さて……いただきます」 パク

川*゚ -゚)モグモグ(おお~~~~っしっかりとした味付け! まずガツンと唐辛子の辛味、辣!)

274 :名も無きAAのようです :2015/07/24(金) 00:05:06 ID:K8Cy4g8M0
(#ФωФ)┏━「おんどりゃあ!! 荒巻、覚悟せえ!!」バァン!

/ ,' 3「おンや、これはこれはロマ坊じゃねえかァ。ンな物騒なモン持ってどうした」

川*゚ -゚)モグモグ(そして後から来る山椒の痺れるような辛さ、麻! しかしそれらは決して棘のある辛さではない!)

(;´・ω・`)「ちょっ!?」

川*゚ -゚)ゴクン…パク(そう、深みがあるうま味、そしてこれらの辛さこそが麻婆豆腐の真髄! ショボンめ、また腕を上げたな)モグモグ

(#ФωФ)「うるさい! 我輩も我慢の限界だ! そのきたねえ面に鉄のかたまりをぶっ放してやらあッ!」

/ ,' 3「ふぉっふぉっ」

川*゚ -゚)ハフハフ(おお……あつつ、辛さで痺れた舌にアツアツの絹豆腐が襲い掛かってくる)

(#ФωФ)┏━「荒巻ィ!! 何がおかしい!」

川*゚ -゚)ハフッ(舌がやけどしそうなこの感じ、たまらん。しかもこの舌の上を滑るかのような舌触り!)

(;´・ω・`)「ちょ、ちょ、その銃をしまってください!!」

川*゚ -゚)ホッホッ(歯を立てるとほろりと熱くほどけるこの感じ……ああ、心まで火傷しそうだ。たまらん、たまらん!!)パクパクパク

(#ФωФ)┏━「うるせェッッ!! お前はひっこんでろいッ! おい、そこのアマも食うのをやめんかッ!」

(;´・ω・`)「あっ、その人の邪魔しちゃ」

275 :名も無きAAのようです :2015/07/24(金) 00:07:14 ID:K8Cy4g8M0
川 ゚ -゚)騒がしいバーボンハウスのようです(´・ω・`)1

(;´・ω・`)「あー……邪魔しちゃいけないって言ったのに……」

/ ,' 3「ふぉっふぉっ、言わんこっちゃない」

川# - )「さあ、言ってみろ。"わたくしめはクー様の高尚な昼食を邪魔してしまった駄犬です"と」

(;ФωФ)「はっ?」

276 :名も無きAAのようです :2015/07/24(金) 00:11:57 ID:K8Cy4g8M0
川 ゚ -゚)騒がしいバーボンハウスのようです(´・ω・`)2


(((;ФωФ)))「わ、わたくしめはあっ! グスッ く、クー様のおっ! こっ、高尚なっ!
           昼食を邪魔してえっ! ズズッ しまったあ! 駄犬ですうぅぅ~~~!」ドタバタ

川#゚ -゚)「よし! 二度と来るな! ほらショボン、塩をまけ! 塩!」

(;´・ω・`)「はいはい……そういうとこはヒートさんに似ちゃったなあ。はあ……今なら父さんの気持ちがよーく分かるよ」パッパッ

/ ,' 3「ふぉっふぉっ、今回も面白いもんを見せてもらったわい。ほれ、弁償金じゃ」 サラサラ

(;´・ω・`)「ちょ、小切手!? しかもこの金額!? こんなに受け取れませんって!」

/ ,' 3「なあに、ロマ坊から巻き上げるさ。その金でクー嬢にうまいもんを食わせてやっておくれ」ピポパピポパ

川*゚ -゚)「おっ、太っ腹だなじいちゃん。よし、ショボン! 〆のアレを頼む!」

/ ,' 3「おお、渋沢かのう? かくかくでじかじか……」

(;´・ω・`)「だから昼はこの二人しか来ないんだよなあ……はい、杏仁豆腐」

278 :名も無きAAのようです :2015/07/24(金) 00:18:22 ID:K8Cy4g8M0
川 ゚ -゚)「言っとくが私は悪くないぞ」

/ ,' 3「ふぉっふぉっ、細かい事を気にしたら負けじゃよショボン君。さあこのテキーラをもう一杯たのむぞい」

(;´・ω・`)「はい、かしこまりました……夜はちゃんと盛況してくれるからいいんですけどもね」

川*゚ -゚)「よし、私はこの杏仁豆腐を堪能するんだ。さあ行った行った」

(´・ω・`)「はいはい。荒巻さん、テキーラです。
      ……はあ~~~幸せそうに食べてる時のクーは本当にいいのになあ」


川*゚ -゚)(いただきます……おお、このツルンとした舌触り!
     先ほどのアツアツな絹豆腐とは対照的にひんやり! 実にたまらんなぁ!)パク

川*゚ -゚)ムグムグ(しかもここの杏仁豆腐は甘さこそ控えめだがずっしりと舌にくる重厚な甘味。
        ショボン曰く「生クリームを入れ、寒天をゼラチンにして甘さを控えめにしたんだよ」だそうだが……
        「ほんのりとした上品な甘さ」という常識を丸ごと覆すこの杏仁豆腐。なかなかどうして素晴らしいじゃあないか)

川*゚ -゚)パク、モグ(ああ、あのからいからーい麻婆豆腐の後のこの濃厚な味わいは……
         暑い中汗だくになったカラカラの喉、そこで濃いめのカルピスを思い切り飲んだかのような清涼感!
         ああ~~~~杏仁豆腐を食べる手が止まらん! ああ、ああ! 本当に最高だよショボン!)


/ ,' 3「ふぉっふぉっ、実に幸せそうな顔をして食べる食べる。クー嬢をつまみにした酒は格別じゃのう」チビチビ

(´・ω・`)「そうですね。あんなに幸せに食べてくれたら何もかも許しちゃいますねえ」

/ ,' 3「ふふふ、ヒートを思い出すわい」


川*゚ -゚)パシッ「ごちそうさま! うん、今日もうまかったっ!」

(´・ω・`)「はいはい、お粗末様でした。明日の日替わり定食は君の好きなハンバーグにしとくからね」

川*゚ -゚)「おう、また明日も来るからな、ショボン!」

(´・ω・`)「またのお越しをお待ちしております、クー」

~おわり~







投下作品一覧へ