lw´‐ _‐ノv飯テロとは視覚の暴力と覚えたり、のようです

101 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:35:36 ID:HVCG9aUU0
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ノハ;゚⊿゚)「た、ただいまぁ~……」

lw´‐ _‐ノv「おかえりなさいあなた。ご飯にする?辛子にする?それとも、わ・さ・び?」

ノハ;゚⊿゚)「う~……」トボトボ

lw´‐ _‐ノv「アイアムアスッチュワーデス。ビーフorチキンorフィッシュorらいすぼぅる?」

ノハ;゚⊿゚)「うっさい!帰宅早々畳み掛けるようなボケを止めろ!」

lw´‐ _‐ノv「……どうしたヒート。お姉ちゃんの華麗なるジョークに
       そんな無粋な突っ込みしか出来ないお前じゃないだろう?」

ノハ;゚⊿゚)「今はそれどころじゃないんだよ……」

ノハ;゚⊿゚)「なんか昼過ぎ辺りから体調崩しちゃったみたいでさ……今日は部活休んで帰らせてもらったんだ」

lw´‐ _‐ノv「ふむ、そういえば帰宅が早いね。それで、熱は?」

ノハ;゚⊿゚)「微熱……保健室の先生も夏風邪だろうって……」

lw´‐ _‐ノv「そりゃあいかん。薬飲んではよう寝なさい」

ノハ;゚⊿゚)「はーい……」

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102 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:38:25 ID:HVCG9aUU0
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川 ゚ -゚)「ただいま」ガチャッ

lw´‐ _‐ノv「おや、クー姉。お仕事は?」

川 ゚ -゚)「あぁ、それなんだがな……少し早かったが、今日は定時で上がらせてもらった」

lw´‐ _‐ノv「それはまた何故?」

川 ゚ -゚)「どうも風邪をひいてしまったらしくてな……無理も出来たが、今日のところはもう帰れと上役に言われてな」

lw´‐ _‐ノv「おやおや、クー姉も風邪かい。ヒートも夏風邪もらったみたいでグッタリしとるよ」

川 ゚ -゚)「そうなのか。大事にならなければいいが……」ゴホッ

lw´‐ _‐ノv「あんまり無理しなさんなよ、クー姉。出世も結婚も急いだら負けよ、負け」

川;゚ -゚)「別に急いでいる気はないが……お前が言うと妙な含蓄があるな」

lw´‐ _‐ノv「むふふ」

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103 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:39:59 ID:HVCG9aUU0
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lw´‐ _‐ノv「ということは、今日の晩御飯係は必然的に私となる訳だ」

川 ゚ -゚)「すまないな、シュー。頼まれてくれるか?」

lw´‐ _‐ノv「把握。シューちゃんに任せなさい」

川 ゚ -゚)「……念のため釘を刺しとくが、いつぞやのように米のフルコースとかは勘弁だぞ?」

lw´‐ _‐ノv「あぁ、そんなの作ったね。焼おにぎりをおかずに炒飯とサフランライスを炊いて、メインはパエリア、
       釜飯、炊き込みご飯、そしてデザートはライスプディングと、我ながら感嘆すべき出来だったよ」

川 ゚ -゚)「今それを作ったら泣いて詫びさせるぞ」

lw´‐ _‐ノv「さすがに病人にそんな重たいもの食べさせられん。胃に障らないような食べやすいものを作るよ」

川 ゚ -゚)「……お前、米料理以外のもの作れたんだな」

lw´‐ _‐ノv「パンでさえなければ大概のものは作れる」

川 ゚ -゚)「そうか……それなら普段の献立からそれを反映させて欲しいものだが」

lw´‐ _‐ノv「まぁ、材料はなんとかやりくりするから、クー姉はゆっくりしとけばいいやね」

川 ゚ -゚)「うむ、頼んだぞ」

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104 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:42:22 ID:HVCG9aUU0
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lw´‐ _‐ノv テクテク

lw´‐ _‐ノv「……さて」

lw´‐ _‐ノv「冷蔵庫を見ても材料は乏しい。あるのはうどん玉と少々の薬味のみ」

lw´‐ _‐ノv「……クー姉、今夜は冷やしうどんで手抜きするつもりだったな」

lw´‐ _‐ノv「しかし風邪っぴき二人には冷たいうどんより温うどんの方が良かろうて」

lw´‐ _‐ノv「…………よし、今夜はアレにするか」

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105 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:44:21 ID:HVCG9aUU0
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lw´‐ _‐ノv「シューちゃんの……」


_人人人人人人人人人人人人人人人_
> 体ポカポカ特製かき玉うどん <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


lw´‐ _‐ノv「……の、作り方」

lw´‐ _‐ノv「材料は以下の物を使う」


材料(一人前)

うどん……1玉
卵……………1個
水……………適量
顆粒だし…適量
薄口醤油…適量
砂糖…………適量
片栗粉………適量
シソの葉……一枚


lw´‐ _‐ノv「料理の苦手なそこのキミ。適量が多いとかちゃんと分量計れとか、文句垂れるんじゃないぞ」

lw´‐ _‐ノv「こういうのはざっくりと体で覚えてナンボなんだ」

lw´‐ _‐ノv「自らの好みで味付けを変えていき、そのうち適当に作っても美味いと言われる境地に達する」

lw´‐ _‐ノv「家庭の味とは、えてしてそんなもんよ」

lw´‐ _‐ノv「慣れないうちは難しかろうが、頑張って適切な量を体得してくれたまへ」

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106 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:46:11 ID:HVCG9aUU0
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lw´‐ _‐ノv「まずは鍋に湯を沸かし、顆粒だしを溶かす」

lw´‐ _‐ノv飯テロとは視覚の暴力と覚えたり、のようです1

lw´‐ _‐ノv「顆粒だしは入れすぎるとクドい味になってしまうから気をつけること」

lw´‐ _‐ノv「サッと一振り、程度がベターな量だろうか」

lw´‐ _‐ノv「次にうどんを投入、麺が柔らかくなるまでくつくつと軽く煮る」

lw´‐ _‐ノv飯テロとは視覚の暴力と覚えたり、のようです2

lw´‐ _‐ノv「ここでシューちゃんのワンポイントアドバイスぅ」

lw´‐ _‐ノv「今回は病人向けってことで麺を柔らかめにするため出汁から煮ているが」

lw´‐ _‐ノv「味付けに自信のない奴は出汁に味をつけてからでも構わない」

lw´‐ _‐ノv「気持ち濃い目に作ると、後から卵と片栗粉を入れても薄くならないからオススメだ」

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107 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:50:28 ID:HVCG9aUU0
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lw´‐ _‐ノv「麺がほどよく煮えてきたら、薄口醤油と砂糖を少々入れる」

lw´‐ _‐ノv「砂糖は隠し味程度に、出汁へほんのり甘味がつくくらいがgood」

lw´‐ _‐ノv「そして今回使った醤油は白出汁醤油なんで、ちょいと色みが乏しいな」

lw´‐ _‐ノv「そういう時は濃口醤油をほんの一滴(ひとたらし)」

lw´‐ _‐ノv「……うん、これで良くなった。上出来上出来」

lw´‐ _‐ノv飯テロとは視覚の暴力と覚えたり、のようです3

lw´‐ _‐ノv「さて、いよいよここからがこの料理の本番だ」

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108 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:51:32 ID:HVCG9aUU0
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lw´‐ _‐ノv「片栗粉、よーい」

lw´‐ _‐ノv飯テロとは視覚の暴力と覚えたり、のようです4

lw´‐ _‐ノv「卵、よーい」

lw´‐ _‐ノv飯テロとは視覚の暴力と覚えたり、のようです5

lw´‐ _‐ノv「かーらーのー……煮え立つうどんに片栗粉をそぉい!!」

lw´‐ _‐ノv飯テロとは視覚の暴力と覚えたり、のようです6

lw´‐ _‐ノv「クックックッ……つやつやで美味そうになってきたじゃねぇか、たまんねぇぜ」

lw´‐ _‐ノv「そして間髪入れずに卵もそぉい!!」

lw´‐ _‐ノv飯テロとは視覚の暴力と覚えたり、のようです7

lw´‐ _‐ノv「……完璧だな」

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109 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:52:29 ID:HVCG9aUU0
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lw´‐ _‐ノv「卵を入れたらすぐに火を止める。そしてぐちゃぐちゃとかき混ぜない」

lw´‐ _‐ノv「余熱で充分ふわっふわのとろっとろになるからな。余分な火力は不要と心得よ」

lw´‐ _‐ノv「あと、素人のやりがちなミスの一つに、片栗粉入れすぎてドッロンドロンにしてしまうというのもある」

lw´‐ _‐ノv「かくいう私も、一人分の量を掴むまでは、にゅるどろーんとしたでんぷん質の塊をしょっちゅう作っていたものだ」

lw´‐ _‐ノv「ま、思うより遥かにとろみがつくから、最初は少しずつ慎重に入れていくのが無難だろうな」

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110 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:54:03 ID:HVCG9aUU0
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lw´‐ _‐ノv「器に盛りつけ、最後に刻んだシソの葉を上からパラァー」

lw´‐ _‐ノv「ちなみにこのシソ、我が家の庭に自生していたものを使用しました(実話)」

lw´‐ _‐ノv「これで完成。シューちゃん特製かき玉うどん」


lw´‐ _‐ノv飯テロとは視覚の暴力と覚えたり、のようです8


lw´‐ _‐ノv「ふむ。食欲をそそる良いかほり」

lw´‐ _‐ノv「これなら風邪気味の二人も喜んで食べるだろう」

lw´‐ _‐ノv「さーて、持ってってやるかぁー」

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111 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:54:57 ID:HVCG9aUU0
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ーー


ノハ;´⊿`)「う~……」ゴホゴホ

川 ゚ -゚)「ヒート、大丈夫か?しんどいなら寝ていたらどうだ」

ノハ;゚⊿゚)「やだー……どんだけ気分悪くてもご飯だけは食べたい……」

川 ゚ -゚)「食い意地だけは一人前だな……」ケホッケホッ

lw´‐ _‐ノv「二人ともお待たせ。ご飯出来たよ」

ノハ;゚⊿゚)「あ、シュー姉……今日の夕飯何?」

lw´‐ _‐ノv「今日は二人とも風邪っぴきだけん、温かいおうどん煮てやったぞ。冷めないうちにお上がり」

ノハ;ー⊿ー)「うどん……この暑いのにうどんかぁ……」

lw´‐ _‐ノv「文句あるなら食わでも良し」

ノハ;゚⊿゚)「た、食べるよ!ごめんなさい!」

川 ゚ -゚)「どれ、私もいただこうか」

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112 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:56:01 ID:HVCG9aUU0
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lw´‐ _‐ノv「あいよ。これヒート、こっちクー姉な」

ノハ*゚⊿゚)「お、おぉ……!!美味しそう!!」

川*゚ -゚)「ほぅ、これはなかなかそそる盛りつけ……」

ノハ*゚⊿゚)「いただきますっ!!」モグッ

lw´‐ _‐ノv「あ、これ。あんまり急いで食べると……」

ノハ;゚⊿゚)「あっづぅ!!?あっっっづい!!!超あっつい!!!」

lw´‐ _‐ノv「……とろみがついてるから熱が逃げにくいんだよ。当然そうなるわ」

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113 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:56:57 ID:HVCG9aUU0
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ノハ*゚⊿゚)「でも、うんまぁーい!!シュー姉これすっごく美味しい!!」ハフハフッ

川*゚ -゚)「卵のふわとろ具合と、麺と出汁の絡み方が絶妙だな……!!」ズズッ

ノハ*゚⊿゚)「上に乗ってるこのシソが、すごく良い風味を出してるよ!!」

lw´‐ _‐ノv「でしょでしょ。ちなみに出汁だけ先に作っておいて、かき玉パスタにしても美味いんだなこれが」

ノハ*゚⊿゚)「なにそれ食べたい!!」

川*゚ -゚)「ほほぅ……!」

lw´‐ _‐ノv「パスタに絡める場合は、かなり味を濃く作ることをオススメしておく」

lw´‐ _‐ノv「まぁ二人とも病人だし、ゆっくり食べて養生しなっせ」

ノハ*゚⊿゚)ノ「おかわりーっ!!」

lw´‐ _‐ノv「言った側から早いなお前。おかわりなぞなーい」

ノハ´゚⊿゚)「えー……」

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114 :名も無きAAのようです :2015/07/20(月) 02:58:14 ID:HVCG9aUU0
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川*゚ -゚)「ふぅ……ごちそうさま。とても美味しかったよ、シュー」

ノハ*゚⊿゚)「なんかお腹ん中からポカポカしてきて、風邪なんて一発でどっかいっちゃった!!」

lw´‐ _‐ノv「ほーかい、それは良かった」

川 ゚ -゚)「良ければ後で詳しいレシピを教えてくれないか?彼氏にも作ってやりたいと思うんだが……」

lw´‐ _‐ノv「前10レスくらい読み返せば簡単に分かるよ」

川;゚ -゚)「……前10レスとは?」

ノハ;゚⊿゚)「またシュー姉が変なこと言ってるぞー……」

lw´‐ _‐ノv「ん、こっちの話。どれ、そろそろ私も夕飯にするか……」

lw´‐ _‐ノv「……あっ」

川 ゚ -゚)「どうかしたか、シュー?」

ノパ⊿゚)「どうしたの、シュー姉?」

lw´‐ _‐ノv「……二人にかまけて自分の分作るの忘れてた」

川;゚ -゚)

ノハ;゚⊿゚)

lw´‐ _‐ノv


<了>







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